ハンガリー外相、対抗措置としてウクライナ総領事をハンガリーから退去させると発言
4日、シーヤールトー・ペーテル・ハンガリー外務貿易相が、モスクワでのセルゲイ・ラヴロフ露外相との会談後に発言した。ハンガリー外務省が公表した。
シーヤールトー・ハンガリー外相は、「ウクライナは、ベレホヴェのハンガリー総領事を退去させるための法的根拠を一切有していない。そのため、ハンガリーは、相互主義の原則にのっとり、対応することになる」と発言した。
同外務省は、この発言は、ベレホヴェの総領事はウクライナを退去せねばならないとしたクリムキン・ウクライナ外相の発言に対して行われたものであることを指摘した。
シーヤールトー外相は、「ベレホヴェのハンガリー総領事は、ルールに反する行為は一切行っておらず、彼の活動はハンガリー国内法、ウクライナ国内法、国際法のいずれにも反していない」と発言した。
同外相は、ウクライナにおけるハンガリーの外交代表部の活動は法的根拠にのっとって行われたものであり、そのため、総領事退去の根拠はないことを強調した。
加えて、同外相は、「ウクライナ・ハンガリー間関係を破壊した」としてウクライナ政府を断罪した。
これまでの報道にあるように、9月19日、ウクルインフォルムは、ベレホヴェ市のハンガリー総領事館において、ウクライナ国民にハンガリー身分証明書が渡される瞬間を映した動画を公開した。その際、ウクライナ国民は、ハンガリーへの忠誠を声に出して誓わされていた。手続きの最中には、スパークリングワインでの乾杯に、ウクライナ政権側に身分証明書取得を報告しないようにと呼びかける場面が録画されていた。
その後、クリムキン・ウクライナ外相は、動画の中でウクライナ国民にハンガリー身分証明書を付与しているハンガリー総領事はウクライナを去らねばならないと発言していた。