EU、ロシアをアゾフ海の船舶航行妨害で非難
ウクルインフォルム
欧州連合(EU)は、ロシアに対し、アゾフ海にあるウクライナの港へのヨーロッパの船舶のアクセスを保障するよう呼びかけた。
6日、ドイツのDW通信がEU報道官のコメントを伝えた。
発表には、「過去数か月、ロシアは、頻繁かつ意図的に、船舶の航行を妨害し、それらを拘束している。その船舶には、EU加盟国のものも含まれている。これら船舶は、ケルチ海峡を通り、アゾフ海にあるウクライナの港を目指しているか、その港から出発したものである」とある。
EU側は、アゾフ海の自由なアクセスは、特に、タマン半島とロシアが併合したクリミアを繋ぐ、19キロメートルのケルチ橋によって妨害されていると指摘した。
発表には、「EUは、ウクライナの主権と領土一体性を完全に支持しており、クリミアとセヴァストーポリの違法併合を非難し続けるとともに、その不承認を継続している」と強調されている。
以前の報道によれば、2018年7月18日、EU加盟国大使は、ケルチ橋の違法建設に関与した人物6名に対して個人制裁を科す決定を採択した。
2018年5月15日、ロシアのクラスノダール地方では、ケルチ海峡を通じてロシアに占領されるクリミアへの橋が公式に開通された。
オレクサンドル・ウクライナ国家安全保障・国防会議書記は、ロシアによるこの橋の建設により、深刻な脅威と安全保障面を含むウクライナに対する圧力が生じていると述べている。