人権保護グループ:バールフ氏は苦しみ、体重も減少
ウクルインフォルム
ウクライナ人政治囚ヴォロディーミル・バールフは、肝臓の激しい痛みに苦しんでいる。必要な医療は与えられていない。
「クリミア人権保護グループ」が伝えた。
クリミア人権保護グループは、バールフ氏の弁護士の言葉として「バールフ氏は、肝臓に激しい痛みを覚えており、彼の体重は減り続けている。現在、彼は、常にビデオ監視を受ける環境におかれており、バールフ氏自身はトイレさえも撮られていると思っている」と伝えた。
バールフ氏は、クリミアにおいて、1年9月勾留されている。キーウ(キエフ)でマイダンの出来事があった時、彼はクリミアのスリブリャンカ村の自分の家にウクライナの国旗を掲げていた。クリミアが占領された後もバールフ氏はその国旗を降ろさなかったが、そのことでロシアが彼を迫害し始めた。2015年4月3日、バールフ氏の自宅に違法な家宅捜索が入り、その際、彼の家からウクライナ国旗が外されることとなった。
ロシア連邦保安庁(FSB)は、2016年12月8日にバールフ氏を拘束した。FSB職員は、バールフ氏自宅から、90の弾丸といくらかの火薬を見つけたと述べていた。クリミアの「裁判所」は、バールフ氏を二つの刑事捜査の判決として最大5年の勾留と1万ルーブルの罰金を命じた。バールフ氏は、彼に対する刑事捜査は政治的動機によるものだと発言した。
バールフ氏は、2018年3月19日から無期限のハンガーストライキを続けている。彼の母は、8月9日、独居房のバールフ氏と面会した後、バールフ氏がとてもやせたこと、非常に調子が悪そうに見えたと述べた。
欧州人権裁判書は、ロシア政府に対して、9月5日までに、ウクライナ人政治囚であるバールフ氏、他にスタニスラウ・クリーフ、エミル・ウセイン、セルヒー・リトヴィノウの健康状態に関する情報を提示するように義務付けている。