被占領下クリミアで抗議者自宅の建物を家宅捜査
人権保護団体「クリミアの連帯」が報じた。
現場には、理由の説明なく、クラメトフの母、ザレマ・クラメトヴァが連れて来られた。
クリミア連帯の発表では、「9月4日、午前9時近く、2台の自動車(パトリオットとガーゼル)に乗った身元不明の人物が、スタリー・クリム市のザレマ・クラメトヴァを連れ去ったことが判明した。彼女は、公園で、裁判所の定めた義務的業務をこなしていたところだった」とある。
その後、クラメトヴァはスタリー・クリム市ジョウトネーヴァ通り45の建物に連れて行かれたことが判明。この建物は、彼女の息子ギライ・クラメトフが所有しており、現在、アブドゥッラ・ヤクボフが住んでいるとのこと。
建物の近くで、ゲライ・クラメトフの父であるゼッキー・クラメトフが拘束された。クラメトフの妹であるリアナが現場の様子を動画撮影して伝えた。
また、クリミアの連帯は、同時にインテルナツィオナリナ通りでゼッキー・クラメトフの自宅も捜査が行われていると発表した。
なお、以前、2018年1月の終わりに、治安機関がゲライ・クラメトフの家を家宅捜査した際、クラメトフの母であるザレマ・クラメトヴァが治安機関と衝突したことが報じられている。ゲライ・クラメトフは、昨年、クリミアにおけるイスラム教徒迫害への抗議運動に参加した一人であった。その時、治安機関がクラメトフを家から連れ去ると、親族は彼を数時間見つけることができなかった。母ザレマは、その際、落胆と恐怖から治安機関に向けて感情的な言葉を投げかけていた。2月24日、彼女に対してロシア刑事法典第319条(政権代表者に対する侮辱)に則った刑事捜査が開始された。
2018年4月23日、「裁判所」は、ザレマ・クラメトヴァを有罪とし、250時間の義務的業務の実行と、2000万ルーブルの罰金の支払いを命じていた。