大統領、欧州統合路線に関する憲法改正法案を国会に登録

大統領、欧州統合路線に関する憲法改正法案を国会に登録

ウクルインフォルム
ポロシェンコ大統領は、最高会議(国会)に、憲法改正法案を登録した。この改正法案は、憲法に、ウクライナのEUとNATOへの完全な加盟を目指す国の方針を明記することを想定している。

9月3日、法案番号第9037号「(ウクライナの欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)への完全な加盟という国家の戦略的方針に関する)ウクライナ憲法改正法案」が登録された。

法案の説明文には、「提案された法案は、国家の外政の戦略的優先課題であるEUとNATOへのウクライナの完全な加盟実現に向けた、意図的かつプラグマティックな方針の実現に不可欠なウクライナ憲法の改正を目的とするものである」と強調されている。

同憲法改正法案には、欧州統合と欧州・大西洋統合の方針を憲法に明記し、ウクライナ民族の欧州アイデンティティを憲法前文に加えることが提案されている。

また、憲法第85条に、とりわけ「内政・外政の基本を定めること、EUとNATOへのウクライナの完全な加盟に向けた国家の戦略的方針を実現すること」がウクライナ最高会議の権限と定めることが提案されている。

第102条には、「ウクライナ大統領は、EUとNATOのウクライナの完全な加盟に向けた国家の戦略的方針の実現を保証する者である」との文を加えることが提案されている。

第116条には、新たな項目が足されており、その項目によれば、閣僚会議(内閣)は、「EUとNATOのウクライナの完全な加盟に向けた国家の戦略的方針の実現を保障する」ことになる。

また、憲法第14章「移行規定」からの項目の削除が提案されている。その項目には、ウクライナ領において、外国軍部隊が一時的な駐留を目的に現存する軍事基地をリースで利用する場合、国際合意に則って行われると記述されている。

また、同法案が議会で採択された場合、公布の翌日に発効すると記述されている。

法案説明文には、ロシアの武力侵略がウクライナ内外の安全保障状況を根本的に変化させたのであり、それによりウクライナは国家安全保障の新しい保証メカニズムの模索と、ウクライナの不可逆的な文明の選択、つまり、ウクライナによる欧州統合・欧州大西洋統合を憲法に明記することが不可欠となったと強調されている。

なお、9月3日、ポロシェンコ大統領は、この法案の議会への提出の前に、議会の会派とグループの代表と会合を持っている。

議会内大統領代表であるイリーナ・ルツェンコ議員は、同会合時、ポロシェンコ大統領は立法業務に関する3つの重要な立場を伝えたと発表した。その3つの立場とは、欧州大西洋・欧州統合を記載する憲法改正、「ウクライナに栄光あれ!英雄たちに栄光あれ!」との挨拶に関するウクライナ国軍憲章の改正、ウクライナ・ロシア友好条約の効力停止に関するものである。

ルツェンコ議員は、どの会派も、憲法改正を支持しないとは言わなかったと述べた。


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