イーチニャ近郊弾薬庫の爆発は、携帯電話を通じた実行の可能性あり:軍事検察長
ウクルインフォルム
特殊機関は、イーチニャ近郊の弾薬庫の爆発が携帯電話を通じて実行された可能性があることを判明させた。
16日、アナトーリー・マチオス軍事検察長・検事副総長が112局の番組で発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
マチオス軍事検察長は、「特殊機関により、爆発の瞬間、電波・管理圏内において、IMEI番号のない携帯機器が使用されていたことが判明した。つまり、識別のできない機器ということである。我々は、この機器を、同領域において唯一、爆発に繋がりうる識別不可の電話機器が使用された直接的な証拠と、評価している」と述べた。
同軍事検察長は、これまでに340名以上の兵士に事情聴取を行い、そのうち半分にはポリグラフも使用したと説明した。
また、同軍事検察長は、事件現場、最初に爆発が出た地点の調査により、(編集注:過去に爆発のあった)カリニウカやバラクリヤの弾薬庫の爆発と同様の性質が示されており、弾薬の爆発等とは異なる性質のものであると指摘した。
さらに、同軍事検察庁は、弾薬の警護の運営に重要な問題があるとし、爆発発生の数日前に弾薬庫付近で軍服を着た身元不明の人物が弾薬を観察していたのが確認されていたが、何らの対処もとられなかったことを明かした。
また、マチオス軍事検察長は、イーチニャ弾薬庫は、電子戦対策運用により最も保護された弾薬庫であったため、無人機は飛行できなかったと強調した。
これまで報道にあったように、10月9日、チェルニヒウ州イーチニャ地区防衛省弾薬庫の領域で、火災が発生した。被害の出る可能性のあった近隣自治体からは、約1万2500名の住民が避難した。
ウクライナ政府は、この災害被害の解決のために1億フリヴニャの拠出を決めた。