OSCE選挙監視団の地方選挙暫定評価 「概して透明かつ平穏に実施」
26日、OSCE/ODIHR選挙監視団のインギビョルグ・ギスラドッティル団長がオンライン記者会見を行なった。ウウルインフォルムが伝えた。
ギスラドッティル団長は、「選挙実施時、ODIHR要員が訪れた限定された数の投票所にて、私たちは、選挙プロセスが概して平穏で、よく組織され、透明な手段で、全ての手続きが遵守される中実施されているのを観察した。これが私たちの暫定的な活動総括である」と発言した。
団長はまた、選挙運動期間中、候補者は自由に選挙運動を行うことができていたが、自らの権限を悪用する個別の事例も確認された他、票の買収が行われた可能性の批判も拡散されていたと指摘した。
その他、選挙期間中報道について、団長は、「私たちは、民間メディアもまた選挙プロセスの出来事、候補者の選挙運動中の活動全体につき、偏見の除かれたバランスのとれた報道ができておらず、ウクライナの有権者にとって偏見なう、情報が十分に提供された選択を保障することもできていなかったと指摘しなければならない」と発言した。
またギスラドッティル団長は、ウクライナ中央選挙管理委員会につき、選挙プロセスを専門的にコントロールしていたと指摘した。団長は、「私たちは、中央選挙管理委員会の選挙プロセス・コントロールの活動が、COVID-19世界的拡散関連の挑戦がある中でも、専門的かつ効率的に行われていたことを指摘することができる」と発言した。
同時に、団長は、個別の地方選挙委員会の作業が政治化し過ぎており、選挙委員の恒常的な交代によって否定的な影響を生み出していたと指摘した。
地方選挙と並行して行われたゼレンシキー大統領主導の世論調査に関しては、団長は、「(大統領の)政党が資金を出し、選挙投票日に投票所のそばで実施されたゼレンシキー大統領提案の世論調査は、大統領府のイニシアティブに関係する内容となっており、非合法的な政治的メリットを若干生み出していた他、国家と政党の間の境界線を直接的にぼやかしていたことを指摘せねばならない」と発言した。
10月25日、ウクライナでは地方選挙が行われた。