【討論会】ポロシェンコ候補とゼレンシキー候補の主な発言

【討論会】ポロシェンコ候補とゼレンシキー候補の主な発言

ウクルインフォルム
4月19日、国立スタジアムで開催された討論会にて、大統領選挙決選投票に進む現職ペトロ・ポロシェンコ候補とTVタレントのヴォロディーミル・ゼレンシキー候補の主要な発言は以下のとおり。

ポロシェンコ候補は、ゼレンシキー候補がウクライナ東部のイロヴァイシクやデバリツェヴェでの大敗に言及したことに対して、「もしあなたが前線にいったことがあれば、もしあなたが自らの目で何が実際にデバリツェヴェで起きたのか見ていたなら、もしあなたがイロヴァイシクから帰ってきた軍人と会っていたら、もしあなたがウクライナが国家を守るために流した血を知っていたら、あなたはそのような質問はできなかったであろう」と発言し、イロヴァイシクとデバリツェヴェにつき罪があるのは、ロシア大統領のプーチンとロシア軍であると返答した。

ポロシェンコ候補は、ゼレンシキー候補がウクライナを明け渡すつもりがなくても、プーチン露大統領がそれを夢見ているのだと強調した。ポロシェンコ候補は、「私は強調したい。ゼレンシキー氏は、ウクライナを明け渡したくないのだろう。ゼレンシキー氏がウクライナをロシア帝国に追いやることは夢見ていないだろうことを私は信じている。しかし、プーチンがそれを夢見ているのだ。もし、ゼレンシキー氏が現在どうやってそのことに対抗するかを知らないのであれば、私たちは、ウクライナの将来からあらゆるリスクを取り除かなければならない」と強調した。

ポロシェンコ候補がゼレンシキー氏が2014年に動員を回避したと発言すると、ゼレンシキー候補は、動員を回避したことはないと反論し、また戦争が始まってからは一度もロシアに行っていないと発言した。

ゼレンシキー候補は、「私が(動員から)隠れていると言ったが、私は、何度も(ウクライナ東部の)反テロ作戦圏を訪れた。あなたは、私の(テレビ番組)『夜の地区』で何が放送されていたか知らないのか。誰から私が隠れているというのだ。どの招集から私が隠れているのだ。私は、パブリックな人間であり、私を見つけられず、私に招集状を渡せなかったとでも言うのか」と発言した。

また、ゼレンシキー候補は、人生で一度もプーチン露大統領と話したことはないと明言し、「しかし、あなたが2014年以降、何度プーチンと話したか、私は知っている。電話、メドヴェチューク氏を通じて、直接、の対話である」と発言した。そして、同候補は、「私は、戦争開始からロシアへは行っていない」と明言した。

ポロシェンコ候補が、ゼレンシキー候補はプーチン露大統領の前にひざまずく、とのフレーズを口にすると、ゼレンシキー候補は、「戦争が始まった時、その戦争の前、マイダンで私たちの人々が亡くなっていたのである。私は、すべての大統領に呼びかけをしていた。私は、ヤヌコーヴィチに対しても呼びかけた。私は、『どうか、辞任して欲しい。落ち着いて欲しい』と頼んだ。その後、私はプーチンに対して、『わたしはひざまずく用意がある。しかし、ウクライナをひざまずかせることだけはしないで欲しい』と述べたのだ。あなたはそれが本当かどうか確認できる」と発言した。

ゼレンシキー候補は、自身の近しい人が戦争から帰ってこなかった人々の前に、ひざまずく準備があると述べ、「息子の帰ってこなかった一人一人の母親の前に、父親が帰ってこなかった子供たちの前に、夫の帰ってこなかった妻の前に、私は今ひざずくこと準備がある」と述べ、ステージ場でひざまずいてみせた。

ゼレンシキー候補は、ポロシェンコ候補にも同じようにひざまずくように呼びかけた。これを受け、ポロシェンコ候補は、ステージ場に同候補を応援しに来た軍人の前にひざまずき、彼らが掲げていたウクライナ国旗に口づけをした。

ポロシェンコ候補は、ウクライナ国民にとって大切なのは、国の将来であると強調した。

同候補は、「ウクライナ人は、戦っている国の大統領を目指す候補が、一体何をしようとしているかを知る権利がある。候補の考えであり、選対本部のメンバーやコンサルタントや補佐官の考えではない。私たちは、それを知ることができなかった。ウクライナ国民にとって大切なのは、互いに中傷し合うことではなく、将来を知ることが極めて重要なのである」と発言した。

ポロシェンコ候補は、「世界のリーダー、国際金融機関は、過去5年間、私が大統領であった時、それ以前の4半世紀以上の結果をなしたと述べている。その時あなたはどこにいたのだ。ロシアか?」と発言した。

ポロシェンコ候補は、その期間、ウクライナ人は国家を守り、国際的な連帯を作り上げ、EUとの自由貿易圏により経済を回復させたと発言した。

同候補は、「私が2014年に大統領になったとき、ウクライナがどのような国だったかをあなたが知っていたら!国庫に金はなく、金準備ももなく、軍もなく、武器もなかったのだ。それを知っていたら、あなたは私に別の質問をしただろう。そして、あなたは、その時、ウクライナを冗談で売春婦と呼び私たちの国を侮辱したのだ。あなたはお金を得ようとし、ロシアの金で映画を撮ろうとしたのだ」と発言した。

ポロシェンコ候補が、コロモイシキー氏がプリヴァト銀行の資金をオフショアに持ち出したとして、その責任を同氏に負わせることを促進する準備があるかとゼレンンシキー氏に問うと、ゼレンシキー候補は、自身が勝利した場合は、自身のビジネス・パートナーであろうとイーホル・コロモイシキーであろうと、法に違反した人物は投獄すると発言した。

ゼレンシキー候補は、自身が大統領になった際に二期目を目指すつもりはないこと、そして、大統領はオリガルヒであってはならず、国民の間にいる人間でなければならないと発言した。

ポロシェンコ候補は、スタジアムでの討論会の後に予定される、公共放送局での公式討論会での参加をゼレンシキー候補に呼びかけた。

討論会の終わりには、ポロシェンコ候補とその支持者がウクライナ国歌の斉唱をはじめ、それにゼレンシキー候補とその支持者が加わった。

同日のスタジアム討論会には、約2万2000人の市民が会場に集まった。


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