EU、ウクライナ大統領選挙を民主的と評価 同時に討論が不足と指摘
ウクルインフォルム
欧州連合(EU)は、3月31日のウクライナ大統領選挙の第一回投票が、国際的基準を遵守し、民主的に実施されたと評価した。同時に、メディアの偏向や政治討論の不足も指摘した。
1日、EU対外行動庁がウェブサイト上に声明を掲載した。
同声明には、「欧州安全保障協力機構(OSCE)民主制度・人権事務所(ODIHR)の選挙監視団によれば、3月31日のウクライナ大統領選挙は競争があり、有権者は幅広い選択肢を得て、投票率も高かった。基本的自由は概して尊重されていた。OSCE/ODIHRは、いくつかの欠点、とりわけ、不適切な国家資源の利用や票の買収も確認した。メディア空間は多様性を有していたものの、選挙運動報道はしばしば偏向し、候補者間の真の政治討論は不足していた」と書かれている。
同時にEUは、「しかし、投票日は、平和的で、概して肯定的に評価され、決選投票への道を作った。投票はよく組織され、スムーズかつ透明で、効率的であり、手続は概して遵守されていた」と評価した。
EUは、4月21日に自由で、公正で、透明な決選投票が国際基準に沿って行われることへの期待を示し、同時に、すべての当事者が民主的原則を遵守し、ウクライナ国民の意思を尊重し、不必要な緊張の高まりを回避することが重要だと指摘した。
声明の最後には、「EUは、国際的に認められた国境内でのウクライナの独立、主権、領土一体性を変わらず支持し続けている。私たちは、ウクライナ・EU間の緊密な協力の広範なフレームワークを与える連合協定とともに、すべての国民にとって安定し、繁栄し、民主的な将来を確保しようとするウクライナのコミットメントを支持し続ける」と書かれている。
ウクライナでは、3月31日、大統領選挙の第一回投票が実施された。現在中央選挙管理委員会が票の集計作業を続けている。