保安庁、大規模な票買収ネットワークの摘発を発表

保安庁、大規模な票買収ネットワークの摘発を発表

ウクルインフォルム
保安庁(SBU)は、大規模な有権者の票の買収を計画していた組織を摘発したと発表した。保安庁によれば、この「選挙ピラミッド」と呼ばれる組織は、3月の大統領選挙にて、68万票を特定の候補者に投票させることを目指していたとのこと。

21日、ヴィクトル・コノネンコ保安庁次官が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

コノネンコ次官は、「SBUは、大統領選挙中に利用することを目的とした組織、選挙ピラミッドの設置を摘発した。首謀者は、ロシア連邦国民と長期間にわたりロシアの組織と協力関係にあったウクライナ国民であり、この犯罪組織の設置に関する情報をSBUが判明させた。同組織の目的は、ウクライナ大統領選挙の結果に影響を及ぼすことであった」と発言した。

同次官は、「このプロジェクトは、選挙区において、選挙区におけるリーダーと実際に具体的な票の確保のために動く人物とからなるピラミッド型の集団を、投票所のある各地に作り出し、大統領選の一人の候補者に投票させることを想定していた。雇われた人々は、同候補者への一定の票を確保しなければならなかった」と説明した。

同次官は、この組織に資金が投じられ始めたのは、昨年の11月からであると説明した。

また同次官は、この組織の首謀者の一人は、ウクライナの最高会議(国会)議員の一人であると指摘しつつ、他方で、「今日は、この人物の名前は明かさない。(本件と)政治勢力との関連づけを避けるためである」と発言した。

同次官は、首謀者の一部はロシアの政界に組み込まれている者たちであり、長い期間ロシアで活動し、ロシアの政権与党の選挙キャンペーンの運営を担っていた者たちであると発言した。

同次官は、ウクライナの諸州で活動した人物につき、具体的に「ヴィンニツャ州での(同組織活動の)責任を負っていた人物は、ウラジーミル・リャビーというロシア国民であり、2012年には、ロシア連邦大統領選挙で、ジリノフスキー候補の陣営で活動していた人物である。同選挙後、同人物は、露スターヴロポリの『ロシアの愛国者』党の地域支部長を担っていた」と説明した。

また、同次官は、「オデーサ州では、アンナ・マチュヒナが担当。同人物は、2011年のロシア連邦議会選挙の際に、『統一ロシア』の選挙本部で仕事をしており、2012年の大統領選挙時にはプーチンの選対本部で仕事をしていた者である」と指摘した。

記者会見時に公開された動画では、2018年12月時点で資金が支払われた人物のリストが公開された。

同次官は、「151の選挙区を基本とし、各選挙区に216の投票所」があり、各地で票集めの人物が活動していた点から、計算すると、この組織は全体で68万票以上を買収にて得る計画を立てていたことになると説明した。


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