ポーランド、ウクライナ産穀物の輸送封鎖を21日に解除へ

ポーランド、ウクライナ産穀物の輸送封鎖を21日に解除へ

ウクルインフォルム
ポーランドは、4月21日に、ポーランドを通過した欧州の港へのウクライナ産穀物の封鎖を解除する。他方で、ウクライナ農産物のポーランド市場への禁輸は継続する。

ウクライナのスヴィリデンコ副首相、ソリシキー農業相、ポーランドのテウス農業相、ブダ発展・技術相のワルシャワにおける共同記者会見時に発表された。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

スヴィリデンコ氏は、「2日間続いた協議の結果、私たちは、木曜日から金曜日にかけて、ウクライナの製品のポーランドを通じた輸送(の封鎖)が解除されることを決めた」と発言した。

同氏はまた、ウクライナの輸出業者はポーランドの輸送要件に責任を持って向き合うとの確信を示した。さらに同氏は、ポーランド側に、ロシアの対ウクライナ侵略という困難な時期の支援につき謝意を表明した。

ポーランドのテウス大臣は、ウクライナの穀物の輸送封鎖の解除を可能にする技術的解決策について報告した。1つ目の解決策は、一定期間、ポーランド領を通過し、ポーランドの港あるいはその他の国の国境に到達する電車は、ポーランドの関連当局の護衛下に入る。2つ目は、電子輸送管理システム「SENT」を導入する。3つ目は、穀物を積載した全ての車両を密閉し、GPSセンサーを装着する、という。

テウス氏は、これら解決策により、ウクライナの穀物は1トンたりとポーランド領に残ることはなく、「連帯の回廊」を通って第三国へ向かうことになると説明した。

ブダ大臣は、輸送再開に向けた電子封鎖指令の導入、ウクライナ穀物へのSENT適用のために2日間必要だと指摘した。

またブダ氏は、ポーランド側には、ウクライナの貿易業者や運送業者が通過を拒否することができず、また商品の輸送先も変更できないということが記録されると伝えた。

その上で同氏は、「これに関連し、私たちは、ポーランドへの商品の持ち込みの禁止を継続し、彼らには、ポーランドの4つの港とその他の欧州の国々への輸送を許可する」と強調した。

また同氏は、今回のウクライナ側との合意事項が欧州レベルで確定されることを望むとし、そのためポーランドの閣僚は本件につき、欧州の関係者と協議を行っていくと伝えた。

さらに同氏は、輸送業者・貿易業者による輸送ルールの違反の際には、ポーランドへ罰金を支払うことの他、ウクライナ側がそれら業者のライセンスを剥奪することへの期待を表明した。

これに先立ち、15日、ポーランドの発展・技術省による、ポーランドを通じたウクライナの穀物の輸送とポーランドへのウクライナ食料品の持ち込みを禁じる指令が発行していた。同指令は、穀物、果物、野菜、肉、砂糖、ハチミツ、ワインなどのウクライナの食料品リストが6月30日までの禁輸対象となっていた。

欧州委員会は、ポーランドやその他ウクライナ隣国による一方的なウクライナの穀物・その他農産物の禁輸・輸送禁止の決定は受け入れられないと表明していた。


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