米新政権はノルド・ストリーム2制裁を解除しない=米国務省回答
ウクルインフォルム
米国は、欧州の集団エネルギー安全保障の維持に関心を持っており、独露間新天然ガスパイプライン「ノルド・ストリーム2」を完成させようとするもの、あるいは認証を行おうとするものに対する制裁を発動する権利を維持する。
ウクルインフォルム特派員の問い合わせに対する米国務省の報道官からの公式回答に書かれている。
ウクルインフォルムが、西側報道機関による米国がノルド・ストリーム2制裁を解除する可能性について報じていることにつき問い合わせたところ、国務省は、「バイデン大統領が明確に述べたように、パイプライン『ノルド・ストリーム2』は、悪い合意である」と回答した。
続けて、同回答には、米国は同盟国・パートナー国と作業を続けているとし、「欧州にとって理想的で多元的なエネルギー供給ネットワークを確保することが目的だ」と指摘されている。
さらに国務省は、「私たちは、同パイプラインの完成や承認といった行動をフォローしていくし、そのような行動があれば、制裁発動の可能性に関する決定を採択する」と指摘した。
これに先立ち、1日、ドイツの経済紙ハンデルスブラットが、米政府がノルド・ストリーム2に対する制裁を停止する可能性を議論する準備があるとの「シグナルを示した」と報じていた。同紙は、米政権関係者の発言であるとしつつ、ドイツ側は同議論のために欧州のエネルギー安全保障保護とウクライナの国益のための決定パッケージを提案しなければならないと伝えていた。