ゼレンシキー大統領、2021年を「ペーパーレス開始」の年とすると発表
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ウクルインフォルム
ウクライナは、2021年から「ペーパーレス」(紙の不使用)体制を始め、国民が政府のサービスを受ける際、政府機関への紙の証明書提出を不要にする。
5日、ゼレンシキー大統領が新しい電子サービス「ジーヤ・サミット」のプレゼンテーション時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
大統領は、「2021年、ウクライナはペーパーレス体制に入る年となる。つまり、もう一切紙は使わないということだ。それはすべての国家機関に関わることである。最も重要なことは、どの国家機関も、ウクライナ国民への国家サービス提供に現在必要である(紙の)証明書などの紙類の提出を国民に求めることができなくなるのだ」と発言した。
写真:ヘンナジー・ミンチェンコ/ウクルインフォルム
同時に大統領は、ウクライナは過去1年間で、デジタル運転免許証を導入した欧州で4番目の国となり、更にデジタル・パスポートを導入した世界で初めての国となったのであり、そのデジタルパスポートを使って旅行をしたり、銀行口座をオンラインで開設したりできるようになったと強調した。
大統領は、「そしてこれは、私たちの計画の10分の1に過ぎず、デジタル国家への道のはじまりに過ぎない。デジタル国家では、100%全てのサービスがオンライン化され、官僚主義や汚職は非典型的な現象となるのだ」と発言した。
大統領は、「デジタル・ウクライナ」とは単に便利なだけでなく、世界のデジタル経済が急速に発展していることから、そのようなデジタル化は同時に強力な経済発展を促すものでもあるのだと指摘した。