ウクライナとスロバキア、地方空港再開合意書と輸送協力覚書に署名
ウジホロド空港再開に関しては、クレーバ外相がツイッター・アカウントにて伝えた。
クレーバ外相は、困難な協議だったが良い結果となったとし、「ウジホロド国際空港の再開が可能となる合意書に署名がなされた」と伝えた。
Talks weren’t easy, but the outcome is positive. The agreement allowing to restore functioning of “Uzhhorod” international airport is finalized. Grateful to @IvanKorcok & Slovak side for constructive approach. We’ve made a good deal for our countries & development of Zakarpattya. pic.twitter.com/s7CMMXeW5d
— Dmytro Kuleba (@DmytroKuleba) September 24, 2020
署名を行なったのは、クリクリー・インフラ相とスロバキアのドレジャル交通建設相。インフラ省ウェブサイトには、同文書署名にて、同空港の機能が完全に再開され、スロバキア領と接するザカルパッチャ州と国内外の地域が航空便で結ばれることになると書かれている。
更に同日、クリクリー・インフラ相とスロバキアのドレジャル交通建設相は、「シルクロード経済ベルトの枠組みでの協力覚書」にも署名した。インフラ省広報室が伝えた。
発表には、ウクライナとスロバキアにマルチモーダル・ロジスティックセンターを設置するプロジェクトを発展させることで、両国の「西と東の間の輸送の橋」としての戦略的立場を強化することにと書かれている。
発表によれば、クリクリー・インフラ相は、「ウクライナもスロバキアも、自らの輸送潜在力を高めることに大きな関心があり、欧州連合(EU)の国々と中国の間のコンテナーの貨物の輸送を組織するプロセスを補完したいと考えている。9月のはじめ、私たちはスロバキア側と、ウクライナ領とスロバキア領を通じたシルクロードの発展における協力の活発化について協議を実施した。今日、それを関連覚書にて確定する」と発言した。
インフラ省によれば、今回の覚書により、以下のことが促進されるとのこと。
・ウクライナとスロバキアを通じたアジア・EU間連結におけるマルチモーダル輸送の更なる発展。複合物資輸送のために利用される貨物輸送の増加。
・シルクロード経路上で貨物を扱うマルチモーダル・ロジスティックセンターの設置プロジェクトの実現を実践段階に移行。これにより、関連二国間作業グループの形成と、中国側との協議実施のための基盤作りが可能となる。
・ウクライナとスロバキアを通じたアジア・EU間を移動する貨物輸送の計画に対する共通のアプローチの作成。
クリクリー・インフラ相はまた、西部のチョープ、ムカチェヴォ、コシツェのロジスティック・ターミナルを発展させる共同作業を活発化する準備もあるとし、これらがアジアと欧州の間の門となると指摘した。また大臣は、「現存のチョープのターミナルをもとにした、ウクライナ・スロバキア間マルチモーダル・ロジスティック・センター設置プロジェクト実現のための資金源を共同で探すことを提案した」と発言したとのこと。