最高会議、スモーリー中銀総裁を解任

最高会議、スモーリー中銀総裁を解任

ウクルインフォルム
最高会議(国会)は3日、ヤキウ・スモーリー中央銀行総裁を賛成多数で解任した。

最高会議議員286名がスモーリー総裁解任決議案第3772を支持した(過半数は226)。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

解任に賛成したのは、与党の人民奉仕者党会派議員211名の他、野党生活党議員22名、祖国党議員17名など。欧州連帯党と声党の議員は、反対票を投じた。

スモーリー氏は、解任決議案投票前に最高会議演壇にて、自身の辞表は中央銀行の機構弱体化の試みに対する警告であると発言した。

同氏は、「私が辞任することで、中央銀行の独立が破壊されたと言えるか。いや、言えない。この辞任は、抗議であり、シグナルであり、警告であり、レッドラインなのだ。私は、自らの辞任をもって、中央銀行の機構基盤を弱体化しようとする今後の試みについて警告したい」と強調した。

同氏はまた、中央銀行の理事会とその他の従業員は引き続き、「マクロ経済・金融安定性を維持するために」仕事を続けると発言した。同時に同氏は、「しかし、彼らの業務に対する妨害が止められることが極めて重要だ。大統領、政府、政治家が、中央銀行と効果的な連携を調整しなければならない」と発言した。

スモーリー氏は、これまで長期にわたり、中央銀行に対して、「経済的に根拠のない」決定を採択させようと政治的圧力が体系的にかけられてきたと述べ、「それはウクライナ経済に長期的な損害を与えるような決定だ」と指摘した。

同氏は、「圧力は、裁判や、中央銀行前や理事会理事の自宅前での買収された人々による集会を通じてかけられていた。印象操作や嘘にもとづく情報面での攻撃も行なわれた。中央銀行の政策や直接的に銀行総裁としての私の活動に対し、根拠のない政治的な評価を通じた圧力もあった。銀行内部に対立を生み出すために、中央銀行理事会も利用された。これら全てが全体の圧力の諸要素なのだ」と強調した。

これに先立ち、1日、スモーリー中央銀行総裁が大統領に辞表を提出したと発表していた。

その際、スモーリー総裁は、「長期にわたりウクライナ中央銀行には体系的な政治的圧力がかけられている」と述べており、「それにより、私は総裁として中央銀行の活動統括義務を効果的に履行し、その他の国家機関と連携することができなくなっている。私は、自らの辞職をもって、ウクライナ中央銀行の組織的基盤に対する更なる破壊の試みを警告したく思う」と強調していた。

これに対し、国際通貨基金(IMF)、欧州連合(EU)、G7大使ウクライナ・サポート・グループが懸念を表明していた。


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