宇ナフトガス社幹部「ロシア産ガス購入については、契約も交渉もない」
ウクルインフォルム
ウクライナによるロシア産ガスの購入についての契約はなく、交渉も行われていない。
12日、国営ナフトガス社のユーリー・ヴィトレンコ専務取締役がラジオ・スヴォボーダ出演時に発言した。
記者からの、ナフトガス社が子会社得て、その子会社が露国営ガスプロム社から直接ガス購入を行う可能性はあるか、との問いに対し、ヴィトレンコ氏は、「あり得る。しかし、そのような契約も、計画もなければ、そのような交渉も考えもない。この世界では理論的には何でもあり得るが、本件を議論するための実際的な根拠は、現在存在しない」と回答した。
同氏はまた、ウクライナには以前も今も、露ガスプロム社からの天然ガスの直接供給を行う法的根拠はあるが、しかし「私たちがガスプロム社から直接ガス購入を行わないのは、ウクライナの政治家がロシアからガスを買わないという英雄的決定を採択したからではなく、ロシアがガス供給を止めたからなのだ。私たちの当時の課題は、ロシアがガス供給を止めることを理解した時、その状況下でウクライナのガス消費者の需要を満たすべく、欧州からの代替的可能性を見つけ出すことにあった。それを私たちは行ったのだ」と発言した。
これに先立ち、2019年12月30日、ウクライナ・ナフトガス社は、ロシアのガスプロム社との間で、ウクライナ経由でロシア産天然ガスを欧州連合(EU)市場に輸送する5年間の契約に署名していた。