ウクライナ・ロシア、欧州へのガス輸送で「原則合意」 近日中に署名か

ウクライナ・ロシア、欧州へのガス輸送で「原則合意」 近日中に署名か

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ロシアからウクライナ領を経由し、欧州連合(EU)への天然ガスを輸送する新しい契約を巡る両国・EUの三者協議が19日、ベルリンにて開催された。協議後、ウクライナのオレクシー・オールジェリ・エネルギー・環境保護相は、近々建設的結果に達成できるだろうとの確信を示した。

同日、オールジェリ大臣が、ロシアのアレクサンドル・ノヴァク・エネルギー相とシェフチョヴィチ欧州委員会副委員長との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

オールジェリ大臣は、「私たちは今日、最終的な議定書の作業を非常によく行った。それにより、契約署名が近づいている。私たちは今、キーウ(キエフ)とモスクワの間で、最新の立場につき同意せねばならない、という段階にある。ブリュッセルとは直接連絡し続ける。近々、全ての関係者にとって肯定的な結果に達成するであろう」と発言した。

同大臣は、EUの同僚とドイツに対して、建設的アプローチにつき謝意を伝えた。大臣は、同アプローチによりガス輸送契約署名におけるあらゆる場面の議論が可能となったのだと指摘した。

写真:オリハ・タナシーチューク/ウクルインフォルム

ロシアのノヴァク・エネルギー相もまた、両国契約署名が近々行われるであろうと指摘した。同大臣は、「私たちは、非常によく作業をし、詳細な議定書案を準備し、準備は高いレベルにあり、最終的な同意を得た後、署名となるであろう」と発言した。同大臣も、建設的アプローチにつき出席者に謝意を伝えた。

EUを代表するシェフチョヴィチ欧州委員会副委員長は、協議参加者がガス輸送につき「原則合意」に達したとし、それは協議参加者、ビジネス界、各国の国民にとっての良いニュースだと発言した。

同副委員長は、「非常に集中的な協議が終わった今、私は、関係者が全ての重要要素につき原則合意に達することができたと、喜びとともに伝える。これは、欧州、ロシア、ウクライナ、ガス市場、全ての国の国民にとって、非常に肯定的なニュースだ。私はまた、今日は詳細を巡る議論をするつもりがないことを強調する。なぜなら、私たちが達したこの原則合意は、明日各首都で議論され、ウクライナとロシアの首都で採択されねばならないからだ。その後、私たちは、フォーマルな署名へと進むことになる」と発言した。

同副委員長は、協議に参加した全ての関係者と、受け入れ国のドイツに対し、原則合意を可能とした肯定的な雰囲気作りについて謝意を伝えた。

更にシェフチョヴィチ副委員長は、ドイツのアンゲラ・メルケル首相に対しても、同首相の恒常的サポートと、12月9日のノルマンディ4国首脳会合での議論の際の建設的な雰囲気作りにつき謝意を述べた。

なお、現行のウクライナ領を経由したロシア発ガスの欧州への輸送契約は、2019年12月31日に失効する。このため、新しい契約締結を巡り、ウクライナ・ロシア・欧州連合(EU)の三者協議が続いている。


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