中央銀行、トップ債務者となる富豪・銀行を発表
14日、中央銀行がフェイスブック・アカウントにて発表した。
発表には、「2019年11月初頭時点で、中央銀行に対して返済不能となっている銀行の借り換えローンの債務は、利率を考慮して、約460億フリヴニャであった。そのうちの約4分の1が、オレフ・バフマテューク氏の銀行の債務である。彼の所有するVAB銀行とフィナンシャル・イニシアティブ銀行は、中銀に対して、106億フリヴニャの債務がある」と書かれている。
債務額が2番目に多いのは、オリガルヒのドミトロー・フィルタシュ氏で、同氏のナドラ銀行は104億フリヴニャの債務を抱えている。その他、オリガルヒのコスチャンティン・ジェヴァホ氏の金融クレジット銀行が67億フリヴニャ、ミコラ・ラフン氏のデルタ銀行が58億フリヴニャ、レオニード・クリモウ氏のイメクス銀行が33億フリヴニャの債務を抱えていると発表された。
中央銀行は、プリヴァト銀行の債務は77億フリヴニャで、オリガルヒのイーホル・コロモイシキー氏の返済となっていると指摘した。同時に中央銀行は、「しかし、これらの債務は、あくまで中央銀行に対するものだけである。これらの人物のうち何名かは、国家や債権者に対してより多くの債務を抱えている」と指摘した。
中央銀行は、これら銀行の所有者や関連企業からの回収の努力をしていると強調した。
中央銀行は、コロモイシキー氏と関連企業相手の訴訟は140件以上、バフマテューク氏・企業相手には50件以上、ジェヴァホ氏・企業相手は30件、ラフン氏・企業相手は10件、クリモウ氏・企業は7件の訴訟を起こしていると説明した。
同時に、中央銀行は、半数以上の訴訟が何年もの時間がかかっているとし、「たとえ中央銀行が勝訴した場合でも、これらの人物は様々な手段で判決の履行を妨害しようとするし、国家機関による判決実施の速度も遅いのだ」と指摘した。