ゼレンシキー大統領、アリババ・グループ創設者の馬雲氏と会談
ウクルインフォルム
ゼレンシキー大統領は、8日、アリババ・グループの馬雲(ジャック・マー)氏と会談した。
大統領府広報室が伝えた。
大統領は会談時、ウクライナの改革の目的と計画を説明したという。大統領は、「私たちは、ウクライナにあなたのような人が現れるようになるよう、ウクライナを完全に再起動したいのだ」と発言したとのこと。
発表には、大統領は、ウクライナでは変化を求め、投資先として魅力ある国を作りたいと考える若い人たちが政権に入ったと指摘したとあり、とりわけ、「スマーフトフォンの中の国家」プロジェクトにつき説明し、デジタル技術なくしてウクライナを成功した国に変革させることは不可能だと強調したと書かれている。
また、大統領は、教育プロジェクト、特に情報技術分野での共同プロジェクトへの関心を示し、その理由として、ウクライナは競争力あるIT製品を生み出したいと思っているからだと述べたとのこと。また、大統領が、ウクライナはアリババ社をはじめ、投資家にとっての面白いビジネス・チャンスを多く提示できると述べたとある。
その上で、大統領は、過去数年、ウクライナに、サムスン、ボーイング、エリクソン、Huawei、Oracle、Siemensのような有名な国際企業が100以上の研究開発拠点を設置したと伝え、馬氏に対して、アリババ社の欧州での活動強化のためにウクライナに類似の拠点を開設することを検討するよう提案したとのこと。
その他、大統領から、ウクライナはデータ分析分野の世界最高峰の専門家を抱えており、データ分析、人工知能の研究所の設置に向けた強力な専門性があるとの提案があったと書かれている。
なお、アリババ・グループの馬氏は、今回ウクライナを初めて訪問し、東部ハルキウ市のカラジン記念ハルキウ国立大学にて学生向けの講演を実施していた。
写真:大統領府ウェブサイト