民営化、農地市場開設、ビジネス環境改善:ゼレンシキー大統領、内閣・議会に課題提示
ウクルインフォルム
ゼレンシキー大統領は、5日、閣僚と最高会議(国会)幹部に対し、年内の課題として、ビジネス環境ランキング(Doing Business)順位向上のための計画作成、大型民営化準備、農地市場開設準備などを提示した。
大統領が、大統領府内での政府・最高会議代表者との会合時に発言した。大統領府広報室が伝えた。
発表によれば、ゼレンシキー大統領は、「私は、閣僚に対して、以下の課題の遂行を要請する。ティモフィー・ミロヴァノウ経済・貿易・農業発展相は、2019年12月31日までに、Doing Businessランキング(編集注:世界銀行の発表するビジネス環境ランキング)でのウクライナの順位を上げるための方策計画を作成すること」と発言した。
また、大統領は、同経済・貿易・農業発展省に対して、大型民営化の準備の開始、とりわけ、12月31日までに、国家資産基金に民営化する500の国営企業を譲渡するよう指示したとある。
その他、優先的に民営化される大型国営企業を5つ定めるよう指示されている。
大統領はその他、同省に対して年内に農地市場の開設準備を行うことなどを指示している。
マカロヴァ財務相に対しては、大統領は、年内に法整備を通じた企業活動の円滑化を促す条件作りを行うよう課題を出している他、関税手続きの簡素化も指示している。
大統領は、オルジェリ・エネルギー・環境保護相には、ナフトガス社の分割手続きを年内に終了するよう指示したとのこと。また、現在独占されている電気・ガス市場に参画するための手続き簡素化も行うよう指示が出されている。加えて、2020年4月30日までに、石炭分野の改革を行うことも課題として提示されたとある。
写真:大統領府