ゼレンシキー大統領、今後5年間のウクライナのIT産業発展を約束
ウクルインフォルム
ゼレンシキー大統領は、今後5年間、ウクライナのIT分野を活発に発展させると発言した。
8日、ゼレンシキー大統領が、イスタンブルで開催されたウクライナ・トルコ・ビジネスフォーラムにて発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
大統領は、「ウクライナはITが伝統的に強い。そのため、今後5年間、私たちは良質な通信コミュニケーション分野の発展に多くの注意を向けていく」と発言した。
その際、大統領は、トルコ資本のウクライナ企業「ライフセル」社の役割を指摘し、第5世代移動通信システム「5G」のウクライナでの発展にライフセル社が加わることへの期待を表明した。大統領は、「もちろん、それは数年規模の展望である。しかし、私たちは、すでに準備を始めている」と発言した。
大統領はさらに、ウクライナ政権は、大型民営化の一環で、数百の興味深い国営企業を売却しようとしていると発言した。
加えて、大統領は、「私たちは、エネルギー市場での当たり前の競争のルールを作り、ビジネスのルールを簡素化し、労働関係と資本移動における制限を排除する。私たちが計画している改革はそれだけではない。そして、それら改革がウクライナを西側資本に対する磁石へと変えるのだ」と強調した。
同時に大統領は、ウクライナが抱える問題として「密輸、汚職、旧ソ連的制限」を挙げつつ、「これらをすぐに解決する」と明言した。大統領は、「私たちは、これら問題の存在を知っている。手をこまぬくつもりはない。これら問題は、すぐに全て過去のものとなる。ただし、今のところは、あなたには私からの合意を与える。あなた方は投資をし、私がそれを守る。ともに成長しよう」と商業界代表者たちに呼びかけた。
なお、ライフセル社とは、ウクライナの携帯電話通信企業であり、同社株式の100%をトルコのテュルクセル社が所有している。