EU、ウクライナとロシアにガス輸送契約に関する新提案提示
ウクルインフォルム
欧州委員会は、ウクライナのナフトガス社とロシアのガスプロム社に対し、年内に終了する現行のロシア産ガスの輸送に関する契約に代わる、新契約に関する新たな提案を提示した。
21日、同日開かれたウクライナ・欧州連合(EU)・ロシア間で行われた3者ガス問題協議の総括として、マロシュ・シェフチョビッチ欧州委員副委員長(エネルギー担当)が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
シェフチョビッチ副委員長は、「今次会談の終わりに、私は、ウクライナとロシアの双方に対し、それぞれが国に戻って作業するための提案を提示した。この提案は、将来の輸送合意のための3つの主要な内容、合意の期間、規模、料金を含むものである。これらはまた、その他の重要なパラメーターとして、投資、ガス・システム・サービス、法制面・技術面の要件を含んでいる」としつつ、「私は、この提案が公正なもので、専門家による然るべき分析にもとづいて作られたものだと確信している」と発言した。
シェフチョビッチ副委員長は、次回の3者大臣級会合を本年5月に開くつもりであり、その際にこの提案が議論されることになると説明した。
また、同副委員長は、同日の3者会合では、今冬のガス供給についても協議されたと述べつつ、「良いニュースであるのは、全てがコントロール下にあることであり、今冬は一切の困難が生じていない」と発言した。
なお、これまでの報道によれば、ウクライナのナフトガス社とロシアのガスプロム社のガス輸送契約は、2019年末に終了することになっている。