米国は欧州にウクライナ向け「パトリオット」を2基以上売る可能性あり=独政府報道官
ウクルインフォルム
ドイツのコルネリウス政府報道官は14日、米国は欧州パートナー国に、ウクライナ向け防空システム「パトリオット」を2基以上売却する可能性があると発言した。
コルネリウス報道官が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
コルネリウス氏は、ドイツ政府では「米大統領は『パトリオット』システム供与にコミットしており、現在その条件、何基のシステムを、どの国が受け取り、どのように資金を調達するのかといった協議が続いている」と発言した。
また同氏は、メルツ独首相は当初、トランプ大統領に「パトリオット」の2基獲得を提案していたが、先週金曜日の別の電話会談の際には、その増加について話し合われたと補足した。その際同氏は、「首相は最初2基頼んだのだ。先週金曜日首相は再び米大統領に電話し、その協議の際、(中略)数が増えた。今、(中略)2基以上のシステムについて話し合われている」と発言した。同時に同氏は、ウクライナのニーズはそれ以上だとも補足した。
そして同氏は、ドイツは2基分のシステムの支払いをする準備があり、残りは他の欧州の国々が支払うだろうとしつつ、最終的な決定がまだ下されていないため、それらの国の名は今のところ言及しないと述べた。
同日、ミュラー独国防省報道官は、過去数日、米国側のパートナーから「防空システム、『パトリオット』問題に関して、肯定的なシグナル」が入ってきていると述べた。同氏は、現在ピストリウス独国防相はワシントンへ向かっているところで、本日後ほどそこで協議を行うと伝えた。
そして同氏は、「現在のシグナルは非常に肯定的だ」と述べ、同日夜の公式発表を待つようにと呼びかけた。
これに先立ち、米国のトランプ大統領は13日、米国はウクライナに防空システム「パトリオット」用のミサイルを追加で供与すると発言していた。