ロシアの対ウクライナ戦争は長引く可能性がある=NATO事務総長

ロシアの対ウクライナ戦争は長引く可能性がある=NATO事務総長

ウクルインフォルム
ストルテンベルグ北大西洋条約機構(NATO)事務総長は、NATO同盟国はウクライナに対するロシアの侵略は数か月、あるいは数年にわたって長引く可能性があり、それに向けた準備をしておかなければならないと発言した。

ストルテンベルグNATO事務総長がNATO外相級会合の開始前記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ストルテンベルグ氏は、「この戦争は今終わらなければならない。プーチン大統領は、自国軍を撤退し、独立した主権国家ウクライナへの攻撃を止め、協議テーブルについて良心を持って政治的決定を模索することで、戦争をすぐに終わらせられる。同時に、私たちは、現実主義者であるべきで、それが長く続く可能性、何か月あるいは何年も続く可能性を理解しておかなければならない。それが、私たちが、ウクライナサポートや制裁継続の観点、防衛強化の観点での長期的行動に向けて準備しておかなければならない理由である」と発言した。

同氏はまた、2日間のNATO外相級会合にて、そのような長期的展望と行動を協議すると述べつつ、同時に、その戦争がいつ終わろうとも、戦争は安全保証システム全体にとって長期的な結果を有すことになると強調した。

同氏は、「私たちはプーチン大統領の残酷さと、自らの目的達成のための軍事力行使の願望を見てきた。それは欧州にとっての長年の安全保障の現実を変えた。私たちは、NATOにおいてプロセスを開始したのであり、私たちは、私たちの抑止と防衛の長期的システムを再起動するための決定を採択すべく、政治的首脳のための行動案を提案するよう軍事司令官に指示を出した」と発言した。

さらに同氏は、ウクライナへのロシアの侵攻はNATOにとって覚醒へのシグナルだったとしつつ、覚醒は2014年にも生じたとも発言した。同氏は、その時から、NATOは集団防衛の過去最大の強化を行い、軍の準備を高め、NATO即応部隊を3倍に増やし、司令機構を改革し、防衛支出を増やしたと喚起した。また、ロシアのウクライナへの再侵攻の日には、NATOは、防衛計画を有効にし、NATO東部に追加戦力を展開したと指摘した。同氏は、現時点で、そこには4万の軍人がNATOの直接指揮の下で展開しているとし、さらには、欧州には約10万の米国軍人も到着したと伝えた。

そして同氏は、「現時点で、私たちは、私たちの抑止と防衛の政策の長期的強化のための新たなステップを実行しなければならない。その議論は、6月にマドリッドでのNATO加盟国首脳会合の際に継続される」と発言した。

写真:大統領府


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