ウクライナのNATO加盟についてロシアに発言権ない=クレーバ宇外相
ウクルインフォルム
ウクライナのクレーバ外相は1日、ウクライナがNATOに接近することをロシアは妨害することはできないし、ロシアによるウクライナNATO加盟に関する提案はいかなるものも不当であると指摘した。
クレーバ外相がリガでの記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
クレーバ氏は、「ロシアは、ウクライナのNATO接近を妨害できないし、関連する議論において意見を表明する権利もない。NATOが東方へ拡大しないという、いわゆる『保証』についてNATOや米国と議論する、というロシアの提案は、全て不当である」と発言した。
外相はまた、来年6月にマドリードで開催されるNATO首脳会談にて、ウクライナのNATO加盟可能性に関する2008年ブカレストNATO首脳会談の決定の履行に役立つような原則が確立されるべきだと発言した。
さらに外相は、ロシアにとって安全保障を最も良く保証するのはウクライナ領からのロシア軍撤退、侵略の停止、それによる西側との関係正常化であるとし、冷戦時代や大国による「影響圏」の時代へと欧州を引き込むことではない、と主張した。外相は、「そのような時代は、遥か前に過ぎ去ったのであり、後戻りのための道はない」と強調した。
これに先立ち、プーチン露大統領は1日、北大西洋条約機構(NATO)が更なる東方への拡大の可能性を排除することの法的保証に合意するための協議の開始を提案していると発言していた。