ウクライナ周辺集結のロシア軍兵力は現在約10万=保安庁長官

ウクライナ周辺集結のロシア軍兵力は現在約10万=保安庁長官

ウクルインフォルム
ウクライナ保安庁(SBU)の情報では、ウクライナの国境付近と被占領地に集結しているロシア連邦軍の兵力は、現在約10万人である。

11日、イヴァン・バカーノウSBU長官が全国フォーラム「ウクライナ30 国家安全保障」の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

バカーノウ長官は、「ウクライナ国境沿いと被占領下クリミアに展開されているロシア連邦軍戦闘部隊戦闘人員数は、約10万に達している。現時点でだ。それは、戦車、戦闘機、艦船、大隊戦術群、ミサイル砲兵部隊からなる」と発言した。

長官は、ロシア連邦はウクライナを「自らの何らかの信じられないような計画の実現」の訓練場として利用していると発言した。

長官は同時に、現在情勢は若干安定したと述べつつ、同時に「ロシア連邦は軍を一部のみ撤退させただけであり、脅威はどこにも消えていない」ことを認識しなければならない、と強調した。

加えて長官は、「ロシアがウクライナへの侵攻計画を実現し始めた場合には」、ロシアの潜在的同盟国となるベラルーシのことも忘れるべきではないと指摘した。

また長官は、ウクライナの国境の65%は脆弱であるとしつつ、同時に西部に位置する残りの35%についても、注意が必要だと指摘した。その際長官は、「なぜなら、ロシア連邦は、ウクライナ情勢に影響を及ぼすために、それらの(西側隣国の)民族主義運動を活性化し、利用しているからだ。ハンガリーの例がそれをよく示している」と発言した。

さらに長官は、ロシアの情報機関の活動についても言及し、「今日のロシアは、本質的には特殊機関国家である。ロシアのどのような外政分野でも、古典的な外交ではなく、包括的特殊作戦が行われている。ウクライナ国内だけでも、ロシア領から約7000人の(編集注:情報)職員が活動している。そして、この数字は『公式職員』の数に過ぎない」と発言した。

長官は、このような工作活動の目的は、ウクライナ東部の武力紛争を支持するだけではなく、ウクライナ国家安全保障強化を体系的に妨害することにもあると述べ、その目的のために、エージェント・ネットワークの創出、国際社会からの支援の破綻、大規模抗議運動の扇動、プロパガンダの活発化が行われていると指摘した。

そして長官は、「毎日ほぼ24時間、ウクライナにダメージを与えるための包括的活動が行われている」と発言した。

また長官は、ロシアの情報機関は、これまでのようにウクライナの軍人を勧誘するアプローチから、より幅広くウクライナ国民に接触するアプローチに切り替えていると指摘した。

その他長官は、2020年だけでSBUは5つのエージェント・ネットワークの活動を停止させ、12人のロシア情報機関職員を拘束、国家リソースへの600のサイバー攻撃を阻止し、7つのテロを予防し、テロを準備していた10名の人物を拘束したと述べた。そして、テロ活動と国家一体性侵害の容疑で192件の起訴が行われたと伝えた。


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