ロシアはウクライナ国境付近に軍部隊を残している=NATO事務総長
ウクルインフォルム
イェンス・ストルテンブルグ北大西洋条約機構(NATO)事務総長は、ロシアはウクライナ国境付近の軍部隊撤退を発表して以降も、国境付近や占領下ウクライナ領に大きな軍事プレゼンスを残していると指摘した。
6日、ストルテンブルグNATO事務総長が欧州連合(EU)外務理事会会合に出席する前に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ストルテンブルグ氏は、「私たちは、ロシアの攻撃的振る舞いの傾向や、ブルガリアやチェコでの危険な工作活動について協議する。しかし、私たちはまた、ウクライナとその周辺における著しい軍増強も協議する。私たちは、(編集注:ウクライナ周辺や被占領地における)ロシア軍部隊の数の一定の減少は目にしたが、数万はまだ残っている。私たちはまた、ロシアが兵器や軍事機材を残していることも見ている。ロシアは、黒海の航海も制限し、ケルチ海峡を通じたアゾフ海への通行を禁止した。そのため、NATOは、注意をし続け、注意深く情勢展開をフォローしなければならない」と発言した。
同氏は、ロシアはウクライナ周辺に2014年の緊張増大以降、最大数の部隊を維持していると強調した。
なお、同日、ゼレンシキー大統領とキーウ(キエフ)訪問中のブリンケン米国務長官も、ウクライナ国境付近や被占領下クリミアに集結していたロシア軍の大半が撤退発表後もその場に駐留し続けていると指摘している。