OSCE監視団、被占領下ドンバスのロシア国境近くで貨物列車確認
ウクルインフォルム
欧州安全保障協力機構(OSCE)ウクライナ特別監視団(SMM)は、一時的被占領下ウクライナ領ルハンシク州のロシア連邦との国境に近いチェルヴォナ・モヒラ駅にて、81両からなる貨物列車を確認した。
SMMの4月21日付日報にて報告されている。
同日報の「政府コントロール外の国境地域」の監視報告部分には、「ヴォズネセニウカ(旧チェルヴォノパルティザンシク、ルハンシク市から南東65キロ)のチェルヴォナ・モヒラ駅に約10分間の滞在中、SMMチームは停車中の81両の貨物鉄道車両を確認した(80両は有蓋貨車、1両は丸太積載)」と書かれている。
また、同日報には、ヴォズネセニウカ近くの国境検問地点にて、一台の車両(「LPR」プレート)が(編集注:ロシア側から)ウクライナに入国するのを確認したとあり、また10分後には武装集団メンバー1人がSMMに対して、同地域を立ち去るよう述べたと報告されている(ミンスク諸合意違反)。
なお、SMMは、これまでも繰り返し、ロシア領とウクライナ東部被占領地の間の鉄道の移動を確認している。ウクライナ政府は、これを国際法違反かつウクライナ主権の侵害だと指摘しており、このような手段でロシアは、被占領地のロシア占領軍のために武器、弾薬、燃料を運んでいる可能性があると主張している。