ドンバス非政府管理地域の停戦遵守はロシア次第=ゼレンシキー大統領

ドンバス非政府管理地域の停戦遵守はロシア次第=ゼレンシキー大統領

ウクルインフォルム
ゼレンシキー大統領は、ウクライナはドンバス地方の停戦を100%履行しているとしつつ、非政府管理地域側の停戦遵守はロシア次第であると発言した。

29日、ゼレンシキー大統領が小児病院建物の開設式典での記者団とのやりとりの際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ゼレンシキー大統領は、「現在、私たちはそれ(編集注:ドンバス停戦)を100%履行している。99.9%ではなく、100%だ。私は、履行している人、それを担当している人たち皆に感謝している。あちら側(編集注:被占領地側)に関して言うと、全てはロシア連邦次第であることを、私は確信している。ロシア連邦が全てをコントロールできるかどうか。そして最も重要なことは、彼らが私たちの間の合意を遵守できるかどうか、である。あちら側が、彼ら自身がいつも述べているように、本当に戦争を止めたいのであれば、私たちはそれを感じることになるだろう」と発言した。

大統領は、私たちが戦争を終結させ、領土と人々を取り戻したいのであれば、ドンバス停戦は不可欠であると強調し、「なぜなら、停戦がなければ、何も起きないからだ」と発言した。

同時に大統領は、現時点では、コンタクト・ラインでの銃撃・砲撃を全てなくすよう、完全にコントロールするというのは困難だとも述べた。

大統領は、「停戦があると述べることは可能だ。しかし、単発の銃撃・砲撃も一切ないと言うことはできるだろうか。否、できない。単発の攻撃は存在する。なぜなら、一時的な分断ラインであるコンタクト・ラインは410キロメートルあるのだ。全てを完全にコントロールするのは非常に困難だ」と指摘した。

加えて大統領は、深刻な攻撃があった場合について「ウクライナ軍人に関して言えば、彼らは私たちの間の英雄だ。何らかの深刻な行為、つまり、私たちが合意した限度を逸脱する何らかの襲撃や深刻な砲撃があれば、彼らは、非常に強力に反撃する。彼らはそれをわかっている」と強調した。

大統領は、いずれにせよウクライナは停戦維持のためにあらゆる可能なことを行なっていくと述べた。

これに先立ち、7月27日0時01分、ドンバス地方では、完全かつ包括的な停戦合意が発効している。

統一部隊は、停戦初日(27日)のロシア占領軍による違反は3回、2日目の違反は1回だと発表している。

なお、ロシア連邦のペスコフ大統領報道官は27日、ロシアがドンバス停戦の遵守を保証することはできないとし、その理由として「ロシアはウクライナ南東部紛争の当事者ではないから」と発言している


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