ドンバス地方への国連平和維持軍の近い将来の派遣は非現実的=ウクライナ国連代表

ドンバス地方への国連平和維持軍の近い将来の派遣は非現実的=ウクライナ国連代表

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ウクライナが提示している条件でのドンバス地方への国連平和維持軍の派遣は、現時点では実現可能性が小さい。

セルヒー・キスリツャ・ウクライナ国連常駐代表がPBCウクライナ通信へのインタビュー時に発言した

キスリツャ代表は、「平和維持作戦問題は続いている。同問題は、現在も有効か?有効である。私たちは、そのような作戦が近い将来、(ウクライナの)前大統領と現大統領、そしてウクライナのパートナー国が主張してきた条件で実現され得ると言うことができるであろうか?否、その可能性は小さい」と発言した。

またキスリツャ代表は、「平和維持」という言葉の説明を行った。

代表は、「実は、(平和維持軍を)『平和創設』(миротворческие)と名付けているのは、ロシア語だけなのだ。ロシア語以外の国連公用語では、同作戦は『平和維持』と名付けられている。そして、それは言葉遊びではないのだ。国連の作戦は、平和を維持するものであり、いずれの作戦も、対立する両者が自分たちで、あるいは国連あるいはその他の国の仲介で、何らかの和平合意に達して、停戦が長期にわたり続いた際に、マンデートを得ているのだ」と発言した。

その上で代表は、和平合意が達成した時に、その和平プロセスを維持しに現れるのが国連平和維持軍なのだと指摘した。

代表は、「国連平和維持軍は、ロシアが思っているような、パラシュートで落下してきたり、誰かに『平和を強制』し始めたりをするものではない。一方で、私たちは、ジョージアやトランスニストリアやその他の国で、そのような『平和の強制』を見てきた(編集注:ロシア軍の行動を指す)。そのため、私たちには、ロシアの提示する条件での平和維持作戦は必要ないのだが、他方、ウクライナとパートナー国の条件での作戦は現在不可能である。なぜなら、ロシア連邦が国連安保理で拒否権を有しているからだ」と強調した。


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