東部被占領地にて再びロシアの最新電子戦システム確認=ウクライナOSCE代表
ウクルインフォルム
欧州安保協力機構(OSCE)ウクライナ特別監視団(SMM)は、ウクライナ東部ドンバス地方にて、再びロシアの最新の電子戦システムを目撃。これは、ロシアが、SMMの無人機に対するジャミングを継続しており、被占領地における彼らの活動を妨害し続けていることを証明している。
27日、イェウへーニー・ツィムバリュク・ウクライナ常駐代表がOSCE常設理事会にて発表した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
代表は、「どうしてロシア側がこうも徹底的にウクライナ政府に国境管理を戻したがらないのかを理解するのは容易だ。もし国境管理を返してしまえば、ロシアの重火器や兵器システムをウクライナに持ち込めなくなるからだ。最近SMMが、ロシアの占領するヴェルボヴァ・バルカ付近にて、3つの電子戦システム(R330Zh ジーテリm、R-934Bシニツァ、RB-636スヴェトKU)とアクティブ防空レーダー・システム(1RL134ドゥナイ)を発見している」と発言した。
代表は、これらのシステムをSMMの無人機に対するジャミングに使用しつつ、無人機を使用するSMM要員に対して脅迫を続けることが、「被占領下ドンバス一部地域での、ロシアによるSMMの活動妨害の重要な要素であり続けている」と指摘した。
更に同代表は、SMMが被占領地にて移動の自由を制限され続けていることを指摘し、SMMは2020年に入ってから、すでに169回移動を制限されたが、その内の163回が被占領下ドンバスにて発生していると説明した。
これに先立ち、SMMは、2月18日発行の日報にて、同月16日のSMM監視活動の際、長距離無人機(UAV)にて、3つの電子戦システム(R330Zh ジーテリm、R-934Bシニツァ、RB-636スヴェトKU)とアクティブ防空レーダー・システム(1RL134ドゥナイ)をヴェルボヴァ・バルカ(非政府管理地域、ドネツィク市から南東28キロ)で発見したと報告していた。