統一部隊、引き離し地点近郊での露占領軍による挑発行為を報告
東部情勢
ウクルインフォルム
ウクライナ東部のロシア占領軍は、兵力・機器引き離し地点の一つとなっているボフダニウカ(ペトリウシケ)第3引き離し地点の近くにて、自動擲弾(てきだん)銃にてウクライナ統一部隊側を攻撃した。
26日、統一部隊作戦本部広報室が伝えた。
発表には、「敵は、またしても挑発している。特に、本日11月26日朝、ロシア連邦の武装集団は、自動敵弾銃により、スタロフナチウカ近郊の我々の地点を攻撃した。攻撃は、ペトリウシケ側から行われた。同自治体は、第3引き離し地点(ボフダニウカ)と接している」と書かれている。
続けて、発表には、ロシア占領軍が、ミンスクにてウクライナ・ロシア・欧州安保協力機構(OSCE)による三者コンタクト・グループ(TCG)が開催される前日に、ウクライナ側に反撃をさせようとしており、それによる「ミンスク諸合意の違反だ」としてウクライナを断罪したがっているのだと強調されている。
その上で、広報室は、「これは、改めて、ロシア占領軍の行動の卑怯さと国際社会を前にしてウクライナの評判を落とそうとする試みを際立たせる行為である。統一部隊は、反撃を行わなかった」と伝えた。
なお、ドネツィク州のボフダニウカとペトリウシケに位置する兵力・機器の第3引き離し地点では、11月9日正午から引き離しプロセスが開始された。
その他、6月26日には第1引き離し地点(スタニツャ・ルハンシカ)にて、10月29日には第2引き離し地点(ゾロテー4)にて、同様に引き離しプロセスが開始されていた。
引き離しプロセスは、いずれも3日間かけて行われた。引き離しが終わった後は、地雷除去作業、防衛施設等の撤去が行われて、その後OSCE特別監視団(SMM)が各方策の検証を行い、報告をする。