ウクライナの武器輸出は今後5年で年間20億ドルまで拡大すべき=アブロマヴィチュス国営防衛企業総裁

ウクライナの武器輸出は今後5年で年間20億ドルまで拡大すべき=アブロマヴィチュス国営防衛企業総裁

ウクルインフォルム
アイヴァラス・アブロマヴィチュス国営防衛企業ウクルオボロンプロム社総裁は、同社の課題の一つは、ウクライナ製武器の輸出を今後5年間で年間20億ドルにまで増やすことだと発言した。

アブロマヴィチュス・ウクルオボロンプロム社総裁がThePageへのインタビュー時に発言した

総裁は、「概して、私たちは非常に誇れる製品を持っている。しかし、武器輸出は、今のところ非常に低いレベルにあり、年間約4億ドルだ。私たちの目標は、2025年までに、ウクライナの武器輸出を年間20億ドルにまで拡大することだ。ここで重要な点は、世界の防衛予算総額が2兆ドルであるということである。現在、(ウクライナの)企業は極めて非効率で、生産性も低い」と発言した。

同総裁は、現在、ウクライナの防衛産業の年間収益を従業員数で割ると一人当たり1万6000ドルに過ぎないが、世界の産業全体の平均ではこの額は36万5000ドル、つまり20倍となると指摘した。その上で、総裁は、ウクルオボロンプロム関連企業を中心に、民間利用製品の生産を育てるべきだとの考えを示した。

総裁は、輸出額を20億ドルにまで伸ばすには、特別貿易を扱う機関と企業間の明確な連携が必要だと指摘した。

記者から、ウクライナが最も得意とする軍事製品は何かと尋ねると、アブロマヴィチュス総裁は、最善はロケット製造だと答えた。

総裁は、「プロミンやアルテムのような企業だ。もちろん、新しいプロジェクトや何かしらの巨大製品という話なら、何よりもまず、アントノウ社であろう。同社は、残念ながら、何年間も新しい製品を作っていないが、潜在能力は引き続き甚大であり、今後短期間でその能力を活かさねばならない。また、ゾリャー・マシュプロイェクトもある」と発言した。

また、記者が、ウクライナの製品にとって最も展望のある市場はどこかと尋ねると、総裁は、「ラテン・アメリカ諸国やアフリカ諸国だ」と答えた。

総裁は、「世界で最も多くの武器を購入しているのは、近東諸国と東南アジア諸国だ。世界最大の武器輸入国はインドであり、世界の輸入全体の12%を占める。そして、同国の輸入の60%は、ロシアからのものだ。つまり、ロシアは、世界の武器市場で強力な立場を有している。しかし、私たちはあきらめていない。そのため、私たちはあらゆる方面で作業をしていく。最近は、私たちが飛行機をペルーに打ったという発表が行われたが、それは新しいAn-178だ。この点から言えるのは、ラテン・アメリカとアフリカの市場は非常に展望がある。私たちは、まさにこの方面で仕事をしていく」と発言した。

なお、アブロマヴィチュス総裁は、本年8月30日の大統領令によりウクルオボロンプロム社の総裁に任命されている。


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