ゼレンシキー大統領、NATO事務総長と会談:「ウクライナのNATO加盟方針は不変」

ゼレンシキー大統領、NATO事務総長と会談:「ウクライナのNATO加盟方針は不変」

ウクルインフォルム
4日、ゼレンシキー大統領は、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)の加盟を目指す方針は不変であると明言した。

ゼレンシキー大統領がブリュッセルにてストルテンベルグNATO事務総長との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

大統領は、「ウクライナ憲法に記載されているNATO完全加盟に向けたウクライナの戦略的方針は、引き続き不変である。それは、私たちの外政の優先課題である」と強調した。

大統領は、ウクライナは高い生活水準を達成し、汚職を撲滅し、国家を近代化することを希求しているのだと発言し、それが実現できるのは国家安全保障が確保された時のみだと強調した。

大統領は、「私たちはロシアとの協議を行う準備、ミンスク諸合意を適用する準備がある。しかし、私たちは、まず、自らを守れるようにならねばならず、経済、政治、軍事的意味にて今より強固にならねばならない」と発言した。

加えて、ゼレンシキー大統領は、地域治安情勢につき「長引くロシアの軍事侵略は、欧州安全保障にとっての挑戦であり続けている。私たちの重要課題は、黒海地域の安定と安全を保障することである。これには、NATO側からの追加的努力を要する」と発言した。

大統領は、この文脈で、NATOが今年4月に採択した、黒海地域の治安強化とウクライナの艦隊へ支援を行うとの決定をウクライナが歓迎していることを指摘した。

ストルテンベルグNATO事務総長は、ゼレンシキー大統領に対し、「今日、NATO・ウクライナ委員会が開かれ、ウクライナの治安情勢について議論される。ウクライナ東部の紛争は引き続き人命を奪っており、戦闘では1万3000人近くが亡くなっているのであり、NATO同盟国はあなたの評価を聞こうと思っている。ウクライナ国民は、平和に尽くしているのであり、私たちは、あなたが平和的手段で扮装を終わらせようとしていることを歓迎する」と発言した。

また、同事務総長は、本日の会合では両者はウクライナ東部情勢について協議したとし、その際には、ロシアがウクライナ国民に国籍を付与しようとしていることについても話されたと発言した。同事務総長は、同行為はロシアがウクライナ東部を不安定化しようとする意向を有していることの新たな証拠であると強調した。

同事務総長は、「NATOは、ウクライナの主権・領土一体性を堅固に支持し続けている。NATO同盟国は、ロシアによるクリミアの併合を現在も将来も認めない。私たちは、黒海地域におけるロシアの攻撃行為を非難する。私たちは、国際海洋法裁判所(ITLOS)が、ロシアは昨年11月に拘束・だ捕したウクライナ海軍軍人・船舶を拘束しなければならないとする決定を下したことを歓迎する。NATO同盟国は、ロシアに対して、自らの国際義務の責任を果たさなければならないということを明確に示し続ける」と強調した。

同事務総長は、NATOは、ロシアの違法行為への返答として、黒海での艦船・飛行機のプレゼンスを拡大ささえたことを喚起した。同事務総長は、NATOはウクライナとジョージアをはじめとする、黒海地域におけるNATOパートナー国との協力の集中度を高めており、地域情勢を恒常的にモニターしていると伝えた。4月のNATO外相会合では、ウクライナ海軍と沿岸防衛部隊の訓練拡大を含め、追加的方策パッケージの内容に合意したことが喚起された。

ストルテンベルグ事務総長は、「私たちは、7月には、黒海でウクライナとともに更なる訓練を行う。私たちは、その他の分野でも強力かつ実質的なサポートを与えていく。NATO同盟国は、これまでに、ウクライナの指令機構補完、サイバー安全保障、治療といった分野へのサポートに4000万ユーロ以上拠出している。NATO同盟国はまた、ウクライナ軍のための軍事トレーニングを与えており、安全保障・国防分野のウクライナの改革をサポートしている」と発言した。

同事務総長は、ウクライナ軍が、自国が大規模な脅威にさらされている際にさえも、アフガニスタンとコソボでNATOミッションに貢献し続けていることを喚起しつつ、NATOがウクライナとのパートナーシップを高く評価していることを伝えた。同事務総長は、それはウクライナが国際安全保障にコミットしていることを示していると発言した。

同事務総長は、ゼレンシキー大統領に対して、ウクライナをNATOに近づけるために必要な改革を実行するように呼びかけた。同事務総長は、「あなたには、重要改革実行、汚職との闘い実現、法の支配の強化を行うだけの強力なマンデートがある。これらの改革派、ウクライナ人全ての安全と福祉を保障し、ウクライナをNATOに近づけるために、決定的な意味を持つものである。NATO同盟国は、ウクライナが安全保障法を採択したことを歓迎しており、私たちは、あなたに対して、この重要な法律を履行することを呼びかける。NATOは、この方向であなたをサポートし続ける」と発言した。

ストルテンベルグNATO事務総長は、最近のウクライナ軍の幹部交代はウクライナ・NATO関係を変化させないと発言した。同事務総長は、「ゼレンシキー大統領は、ウクライナはNATOとの協力を継続すると非常に明確に発言した。NATOは、ウクライナをサポートし続ける。私たちは、政治的協力を有しているが、しかし、私たちは、管理システムの補完、軍のトレーニングといった複数の軍事分野における共同作業もしている。NATOは、ウクライナ安全保障機構の改革と近代化、汚職との闘いの努力においてサポートと諮問的支援を与えている。そのため、私たちは、引き続き、共同作業を続けていく。それは、軍人間コンタクトの維持も含む」と発言した。

同事務総長はまた、NATOは、ウクライナの海軍能力発展支援の継続、沿岸防衛支援、オデーサ市の海軍アカデミー活動支援を行う意向があると述べた。

これまでの報道にあるように、ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は、初外遊として6月4日からブリュッセルを訪問している。


Let’s get started read our news at facebook messenger > > > Click here for subscribe

トピック

ウクルインフォルム

インターネット上の全ての掲載物の引用・使用は検索システムに対してオープンである一方、ukrinform.jpへのハイパーリンクは第一段落より上部にすることを義務付けています。加えて、外国マスメディアの報道の翻訳を引用する場合は、ukrinform.jp及びキャリー元マスメディアのウェブサイトにハイパーリンクを貼り付ける場合のみ可能です。オフライン・メディア、モバイル・アプリ、スマートTVでの引用・使用は、ウクルインフォルムからの書面上の許可を受け取った場合のみ認められます。「宣伝」と「PR」の印のついた記事、また、「発表」のページにある記事は、広告権にもとづいて発表されたものであり、その内容に関する責任は、宣伝主体が負っています。

© 2015-2024 Ukrinform. All rights reserved.

Website design Studio Laconica

詳細検索詳細検索を隠す
期間別:
-