国営ウクルオボロンプロム社、2014年以降ロシアへの武器の供給はしていないと発表

国営ウクルオボロンプロム社、2014年以降ロシアへの武器の供給はしていないと発表

ウクルインフォルム
国営防衛企業「ウクルオボロンプロム」社は、ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)による、同社があたかも2014年以降もロシアに武器・軍事品の供給を続けていたとする情報を否定した。

18日、ウクルオボロンプロム社広報室がウェブサイト上で発表した。

発表には、「国営ウクルオボロンプロム社が武器・軍事品をロシア連邦に供給していたとする情報は、正しくなく、事実に反する」と書かれている。

同発表には、SIPRIの報告期間(2014~18年)、ウクライナはロシアの練習機Yak-130に設置するためのターボジェットエンジンAl-222を供給したが、このエンジンの生産は、ザポリッジャにある民間のモトール・シーチ社であり、同社はウクルオボロンプロム社の傘下にはないと指摘されている。また、同エンジンの供給に関する契約は、2006年に締結されたもので、供給は2009~2014年に行われたと説明された。

また、発表には、SIPRIの報告書の注意書き部分に、同エンジンの供給が、ロシアへの武器・軍事品輸出の禁止される2014年まで供給された可能性が大きいと書かれているとし、SIPRIの専門家も報告書で2014年以降は同エンジンの製造はロシアが独自に行ったと推測していることが指摘された。

また、ウクルオボロンプロム社は、SIPRIの報告にてウクライナからロシアに供給されているかのように指摘されたものとしては、An-140-100とAn-148-100Eがあるが、SIPRIも、ロシアへの輸出禁止決定以降はこの契約の履行も停止されたことを伝えていると説明した。また、An-140とAn-148は、アントーノフ社が提供したライセンスにより、ロシア国内で製造されているとのこと。ウクルオボロンプロム社は、二者間契約があることを理由に、この露国内製造分をSIPRIがウクライナからの輸出とみなしたのだと指摘した。

さらに同発表では、SIPRIが指摘したウクライナからロシアへ供給された可能性のあるもののリストの中に、ミコライウ市にある国営企業「ゾリャー=マシュプロエクト」社の製品である船舶用ガスタービンDS-71が含まれているとし、同時に、この供給もロシアへの輸出禁止まで行われたものであることが説明されている。また、発表には、SIPRIの専門家が指摘した供給の時期は、実際にウクライナからロシアに供給されたタイミングではなく、ロシアの生産者やロシア軍への渡されたタイミングであるとし、「そのため、エンジンや技術品が2014年までに供給されたものであっても、報告書ではそれ以降に供給されたように反映されている」と説明された。

また、ウクルオボロンプロム社は、ウクライナ国家安全保障国防会議(NSDC)がロシアへの軍事品・デュアルユース(軍民両用)製品の輸出禁止を決定したことを喚起し、同時に、その例外は、平和的目的の宇宙研究のために利用される技術品だけであると指摘している。

これまでの報道では、SIPRIが、例年発表している世界の武器輸出国の分析報告書にて、ウクライナは、25の武器輸出国の中の12番目であると伝えられていることが判明していた。同時に、この報告書には、2014~18年の分析期間、ウクライナの武器・軍事品の輸出の23%がロシア連邦に供給されていると記述されていた。


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