米国は、ウクライナのNATO加盟が可能となるように行動していく=米国ウクライナ特別代表
ウクルインフォルム
アメリカは、2008年の北大西洋条約機構(NATO)ブカレスト・サミットの際に発表した、将来のウクライナのNATO加盟のアイデアにコミットし続けており、引き続き、ウクライナが同加盟に必要な基準を満たせるように連携を続ける意向である。
1月31日、カート・ヴォルカー米国務省ウクライナ問題特別代表が電話記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
同特別代表は、「アメリカの立場は、2008年にNATOブカレスト・サミットで発表されたのと同様、引き続き、私たちはウクライナの将来のNATO加盟を支持する、というものである。私たちは、この考えを完全に支持している」と発言した。
また、同特別代表は、アメリカは、ウクライナの防衛能力・防衛関係機関の改革に関し、同国と緊密に作業していると強調した。同時に、同特別代表は、2014年以降のロシアによる対ウクライナ軍事侵略が開始されて以降、同プロセスが鈍化したとも指摘した。
特別代表は、NATOへの加盟には、防衛改革の実施だけでなく、安定した民主的社会、経済、隣国との良好な関係が必要であり、これらに加えて、さらにNATOと連携して対応できる緊急行動能力、防衛分野のシビリアン・コントロール等の基準を満たすことも不可欠であると説明した。加えて、同特別代表は、現時点ではNATO内にウクライナ加盟に関するコンセンサスがないとしつつ、一方で、「ウクライナの将来の加盟についての扉は開かれている」とも発言した。
これに関し、同特別代表は、「私たちは、今後も、この基準をウクライナが満たせるよう、ウクライナとの協働にコミットし続ける」と強調した。