アゾフ海・黒海の国際監視は重要=米国務省特別代表

アゾフ海・黒海の国際監視は重要=米国務省特別代表

ウクルインフォルム
アメリカは、ロシア・ウクライナ紛争において、海上の状況を監視するのは適当な方策だと考えている。

1月31日、カート・ヴォルカー米国務省ウクライナ問題特別代表が電話記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ヴォルカー特別代表は、昨年11月末の黒海海上でのロシアによるウクライナの船舶だ捕と船員拘束に関する話の中で「監視のアイデアは、非常に重要である」と発言した。

同特別代表は、公開されている動画やウクライナ側の報告を見れば、ケルチ海峡の封鎖がどのように行われていたか、ウクライナの船舶が国際海洋をどのように移動していたか、これら船舶にどのように砲撃が行われたかは明白であると指摘しつつ、それにもかかわらず、ロシアは本件において複数の点で批判をしていると発言した。

同特別代表は、この状況を踏まえた上で、「つまり、国際監視員を関与させることは、状況監視のより大きな可能性が生まれるのであり、非常に肯定的な要素となるであろう」とし、国際監視員が監視を行うことで、ロシアの行為を記録できるようになるし、類似の事件が繰り返されることを防止することができると説明した。

同時に、同特別代表は、現在の欧州安全保障協力機構(OSCE)ウクライナ特別監視団(SMM)は、限定された領域でミンスク諸合意履行の監視をしなければならないと指摘した。ヴォルカー特別代表は、ロシアはこれに関して、OSCEはマンデートの認められていない領域では活動してはならないとしているが、他方で、ウクライナは追加的な国際監視が行われることにはオープンであると述べていると説明した。

その上で、同特別代表は、「つまり、この状況では、領有に関する争いの対象となっていないウクライナ領に国際監視員を派遣するのが良い決定となろう。また、ウクライナが招待を受けて、国際監視員がウクライナの船舶に乗るのも良い」と強調した。

なお、これまでにも、ドイツのマース外相が、SMMのマンデートをアゾフ海に拡大する案を発表していた。これに対して、ロシア外務省は、国際監視団をケルチ海峡に展開するのはあり得ないとコメントを出していた。

本件は、昨年11月25日、ケルチ海峡沖でロシアの警備船がウクライナ海軍の艦船3隻に対し砲撃をし、同3隻をだ捕、乗船していたウクライナ海軍軍人等24名を拘束したことを発端とする。これら24名は、現在までモスクワの拘置所に拘束されている。


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