大統領、戒厳令下の情勢について説明
ウクルインフォルム
ポロシェンコ大統領は、国内10州で発動された戒厳令の際に行った作業について説明した。
26日、大統領が国家安全保障国防会議(NSDC)会合の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
大統領は、「ウクライナ軍、その他の防衛・治安部門部隊の防衛能力は、現在全く異なる次元にある。再配置、戦闘準備期間の短縮、第一弾予備兵投入を考慮した体制の準備、新たな兵器の軍への供給といった多くの作業が行われた」と説明し、また、対空防衛が特に強化されたことを指摘した。
同時に、ポロシェンコ大統領は、ウクライナを巡る安全保障情勢は変化していないと述べ、ウクライナの諜報機関の情報は欧州安全保障協力機構(OSCE)監視団の報告により裏付けできていると発言した。大統領は、具体的に「ルハンシク地区に、種々の機器、自走多連装ロケット砲グラートが確認されており、火砲の数が増えている。NATO内の同盟国の衛星写真で確認された戦車も撤収されていない。アゾフ海のロシア軍のプレゼンスも下がっていない」と報告した。
その上で、ポロシェンコ大統領は、戒厳令を終了するのは、来る大統領選に向けて、国民の選挙権を保障するためであると指摘した。
これまでの報道にあるように、ポロシェンコ大統領は、本日午後2時、ウクライナ国内10州における戒厳令の終了を発表した。