ロシアの対ウクライナ小型砲艦に対する攻撃は、国際水域上で実施:べリングキャット検証

ロシアの対ウクライナ小型砲艦に対する攻撃は、国際水域上で実施:べリングキャット検証

ウクルインフォルム
ロシア連邦保安庁(FSB)が11月25日のケルチ海峡近海での事件に関して公開した情報は、ウクライナ海軍の小型砲艦「ベルジャンシク」に対するロシアの攻撃が国際水域上で実施されたという、ウクライナ側の主張を証明している。

11月30日、検証サイト「べリングキャット」が検証結果を報告した。

同発表では、「FSBの情報は、その情報が信頼できるものだとすれば、『ベルジャンシク』は、ロシアが攻撃した時点で、クリミアの沿岸から22.72キロメートル地点に位置しており、ロシアの主張する領海から500メートル以上離れた場所にいたことを示している」とある。

また、今回の発表には、ロシア側部隊がウクライナ海軍を公式に攻撃したのは今回の2018年11月25日のケルチ海峡近海での対立時が初めてであると強調されている。

検証されているのは、オープンソース上で入手できる今回の事件に関する情報とウクライナ側とロシア側がそれぞれ発表した関連情報であり、それにより具体的にどこでどのように事件が起きたかが検証されたとのこと。この検証対象には、ウクライナ保安庁(SBU)の発表した同庁が通信傍受した事件当時のロシア軍人同士の会話、ロシア側艦船がウクライナのタグボート「ヤニ・カプ」に意図的に激突した際の動画、FSBの事件に関する発表が含まれている。

発表には、通信傍受された露軍人の会話により、午前中のロシアの艦船「ドン」によるウクライナのタグボート「ヤニ・カプ」への2回の激突と、ロシア哨戒艦艇「イズムルド」が損壊する原因となったロシアの艦船同士の衝突が確認できると指摘している。

また、べリングキャットは、分析の結果、ウクライナの艦船がアゾフ海へ向かう際にクリミアとロシア大陸部の領海に入ったタイミングがあるとしつつ、同時に、ロシアによるクリミアの違法併合はウクライナも西側諸国も認めておらず、ロシアの領海の拡張も認められていないことを指摘している。さらに、ウクライナとロシアの間には2003年の協定があり、同協定によりアゾフ海とケルチ海峡は両国の内海であることが定められており、海峡の自由な通行が認められていることが喚起されている。

また、ウクライナ海軍の艦船が、25日午後6時頃、ケルチ海峡が封鎖されており、通行ができないと判断した際、これら艦船は出発したオデーサ港へと引き返し始めていたが、ロシアの国境警備船は、その後になりウクライナ艦船を追跡し始め、攻撃し、拿捕(だほ)したとが指摘されている。

べリングキャットの発表には、「ロシアFSBは、最初の通行遮断、警告発砲、そしてその後の『ベルジャンシク』への発砲が、すべて『ロシアの領海内』で行われたと主張している。しかしながら、この主張は、FSB自身が発表した位置情報データにも合致していない」として、FSBの発表の検証結果が説明されている。

同時に、べリングキャットは、ウクライナ側は自国艦船への攻撃が国際水域で行われたと主張しているが、同国は本件に関して十分な公式情報を提供しておらず、本件に関するより正確な情報を提供できるはずだと指摘した。

また、検証発表には、LIGA.netが公開した音声記録に関しても注意を向けている。同記録には、ウクライナの海軍軍人が無線電話を通じて遭難信号として国際緊急用符号語(メーデー)を発信し、自らの地理座標をN 44° 51’ 00’’, E 36° 23’ 04’’であると述べているが、べリングキャットは、これについて「この座標は、ロシアが『ベルジャンシク』を攻撃したとして主張する地点より、さらに南西の地点であり、また12海里(編集注:領海)の外である。つまり、国際水域である」と指摘している。

なお、11月25日、ロシア連邦の国境警備船が、オデーサからマリウポリへ向かっていたウクライナの艦船3隻に対し激突や砲撃などの攻撃的行為をとった。その後、ロシア特殊任務部隊がこの3隻(ベルジャンシク、ニコポリ、ヤニ・カプ)をだ捕した。ウクライナ海軍の情報では、この3隻に乗っていた24名のウクライナ軍人全てが拘束された。

また、拘束された軍人のうち、21名はモスクワの拘置所「レフォルトヴォ」へ移送、3名は病院「マトロスカヤ・ティシナ」へ運ばれたことが判明している


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