被占領地域問題省:ロシアはクリミアの領海の外でウクライナ艦船を攻撃した
28日、一時的被占領地域・国内避難民(IDP)問題省広報室が発表した。
同発表には、「ロシア連邦は、黒海上の開かれた海域、つまり、ウクライナが一時的にコントロールを失っている被占領下クリミア自治共和国を基線とする領海の外において、ウクライナ艦船を攻撃し、だ捕した。これは、艦船『ベルジャンシク』、『ニコポリ』、『ヤヌ・カプ』の3隻がロシア軍部隊から砲撃を受け、だ捕された時点での座標が示している」とある。
同省は、国連海洋法条約第95条が、艦船には領海の外では旗を掲げる自国の法のみが適用され、他国の法は適用されないことを定めていることを喚起した(旗国主義)。
同省の発表には、続けて、「1974年12月14日国連総会決議第3314号は、このような地点である国の軍が他国の海軍・船舶を攻撃することは侵略であると定めている」と指摘した。
また、同省は、拘束されたウクライナ軍人は皆、国際人道法規範、具体的には、1949年の「捕虜の待遇に関するジュネーヴ条約」で保護されることになるとし、また、侵略を計画した者と実行した者、国際人道法規範に違反した者は、「不可避の罪のことを覚えておく必要がある」と強調した。
その上で、同省は、「現代の国際紛争は、司法という名の剣が、最終的には、(チェスの)ボーンや末端の者だけでなく、国家の指導部にまで届くことを示している」と総括した。
これまでの報道によれば、11月25日、ロシア連邦の国境警備船が、オデーサからマリウポリへ向かっていたウクライナの艦船3隻に対し激突や砲撃などの攻撃的行為をとった。その後、ロシア特殊任務部隊がこの3隻(ベルジャンシク、ニコポリ、ヤニ・カプ)をだ捕した。ウクライナ海軍の情報では、この3隻に乗っていた24名のウクライナ軍人全てが拘束された。現時点で15名に逮捕の決定が下されている。
26日、最高会議は、ウクライナ国内10州、30日間限定で戒厳令を発動させる法案第9338号「大統領令『ウクライナ戒厳令発令』の確定」を採択した。