
レシャト・アメトフ氏拉致・殺害から7年 クリミア占領の最初の犠牲者
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ウクルインフォルム
7年前の2014年3月3日、ロシア連邦によるウクライナ領クリミアの占領の際、クリミア・タタール人活動家のレシャト・アメトフ氏が拉致された。同氏は、その後遺体で発見されている。
市民団体「クリミア・タタール・リソースセンター」が同事件を回顧する記事を掲載した。
同団体は、「レシャト・アメトフ氏は、ロシア占領者によるクリミアの最初の犠牲者だ。7年前の2014年3月3日、レシャト・アメトフ氏は、シンフェローポリ市にてクリミア占領に反対して一人で抗議をしていたところ、身元不明の迷彩服を着た人物たちに拉致された」と喚起した。
動画:レシャト・アメトフ氏が拉致される瞬間
その後、アメトフ氏は、同年3月15日にビロヒルシキー地区ゼムリャニチネ村の平原にて遺体で見つかっている。遺体には、左目のくぼみに刺し傷、切り傷があり、その他身体に多くの損傷が見られた。頭部はテープでぐるぐる巻きにされ、両手には手錠がかけられていた。
当時39歳、3児の父のレシャト・アメトフ氏は、ロシアの占領を受け入れず、いわゆる「住民投票」なるものの実施に抗議をしていた。

ロシア連邦「クリミア担当捜査委員会」は、同年4月にアメトフ氏殺害事件の刑事捜査を開始したが、2015年に同捜査は「殺害関与者が確立できなかった」ことで終了している。
クリミア・タタール・リソースセンターは、レシャト・アメトフ氏は、クリミアによるロシアの侵略に対するウクライナ一体性を巡る闘いのシンボルとみなしていると伝えた。
2017年5月、ポロシェンコ当時ウクライナ大統領は、レシャト・アメトフ氏にウクライナの英雄称号を付与する大統領令に署名している。