保安庁、ロシア情報機関と協力していた同庁少将を摘発

保安庁、ロシア情報機関と協力していた同庁少将を摘発

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ウクライナ保安庁(SBU)防諜部隊は、ロシア特殊部隊による著名なチェチェン系志願兵アダム・オスマイェウ氏殺害計画実行などに関わった、同庁のヴァレリー・シャイタノウ少将を国家反逆罪とテロ実行罪の容疑で拘束した。

SBU広報室が公表した

発表には、SBUが、シャイタノウ容疑者がロシア連邦保安庁(FSB)のエージェントであることを説得力をもって示す十分な証拠を集めたと書かれている。証拠の中には、音声や映像の記録も含まれるという。

発表にて、イヴァン・バカーノウSBU長官は、「残念ながら、尊厳革命(編集注:マイダン革命)後に将軍の称号を得て、ウクライナを守るべきはずの立場の人物が、実際にはウクライナに背く仕事をしていた。私たちは、長きにわたる、困難かつ多段階的な特殊作戦を遂行した。本件は、SBUにとって、独立以降最も困難な摘発であった」と発言している。

バカーノウ長官は、今回の拘束が示しているのは、SBU内の新しい作業アプローチが重要な結果をもたらすということだと指摘し、「私たちは、単にSBUを効率よくしているだけではなく、浄化も行なっている。私たちは、防諜活動や国家安全保障問題に集中している。今後も国家を守り、ポストを問わず、裏切り者を摘発していく」と強調した。

公表された捜査内容によると、シャイタノウ容疑者は、SBUの特別作戦「A」センターの幹部の一人であった人物だが、同時に「ボビリ」というコードネームを用いて、ロシアFSBのイーゴリ・エゴロフ大佐とコンタクトを取っていた人物だという。エゴロフ大佐は、FSBの第1局防諜作戦局に所属、同局はウクライナやその他の外国の領内で諜報活動や工作・テロ活動の計画・組織・実施に特化しているとのこと。

SBUの防諜部隊は、シャイタノウ容疑者がFSBの改題を受けて、ウクライナ領内でのテロ活動実施を組織したとの否定し得ない証拠を得ていると指摘。そのテロ活動にて、FSB側はシャイタノウ容疑者に20万米ドルの報奨金、ロシア連邦国民身分証明書を保証したという。テロ実行を担当したシャイタノウ容疑者は、特殊部隊に以前所属していた人物を募って準備を行なったと指摘されており、この準備内容もSBUの捜査にて明確に記録されているとのこと。

更に、シャイタノウ容疑者は、反テロ作戦・統一部隊作戦圏における個別の秘密作戦実施状況・作戦実行人物、安全保障・国防分野の特殊機関間国際協力、SBU内諸機関幹部情報の収集とロシア側への伝達、ロシアFSBの作業のための人材集め、分析、特殊部隊・防諜部隊将校の勧誘を行なっていたという。

また、エゴロフFSB大佐、シャイタノウ容疑者とその他のFSB課題に協力していたウクライナ国民の、フランスなど欧州諸国での会談も確認されている。

現在、緊急捜査行動が続いており、シャイタノウ容疑者や同様にFSBの関連局との関係が疑われる人物の居住地・滞在場所への家宅捜索が行われていると発表された。

更に、シャイタノウ容疑者がSBUの幹部将校から機密情報を得ていたことも判明しており、裁判前捜査において、これら人物の情報漏洩への関与も解明されると伝えられている。

シャイタノウ容疑者にかけられている容疑は、国家反逆罪(刑法典第111条)とテロ行為(同第258条)。


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