マレーシア航空機撃墜捜査にはミサイル発射目撃者がいる=共同捜査チーム団長

マレーシア航空機撃墜捜査にはミサイル発射目撃者がいる=共同捜査チーム団長

ウクルインフォルム
国際共同捜査チーム(JIT)は、2014年7月17日に被占領下ドンバス地方にてマレーシア航空機MH17を撃墜したミサイルの発射の目撃者を得ている。

JITの団長であるフレッド・ヴェステルベケ・オランダ検事総長がCBS局番組内で発言した

ヴェステルベケ団長は、「(ミサイル発射目撃者は)いる、と言おう。何人いるかは言わないでおく」と発言した。

団長はまた、JIT捜査官たちは撃墜に用いられたミサイルがロシアの地対空ミサイル「ブーク」で発射されたことを確信しており、そのミサイルがロシア連邦軍第53対空ミサイル旅団(クルスク拠点)に属していたものであることにも疑いはないと強調した。

更に、同団長は、過去5年間、ロシア連邦は捜査に一切協力しなかったと指摘し、「ロシアは、この困難な捜査に不可欠な全ての情報、全ての証拠を私たちに提供せねばならなかった。ロシアは、それが起きた日の翌日には、私たちに対し『私たちは過ちを犯した』あるいは『私たちは、起きるべきでないことを起こしてしまった』と言わなければならなかった。彼らは、イニシアティブを取るべきであった。しかし、それは行なわれなかったのだ」と発言した。

なお、2019年6月19日、マレーシア航空機MH17撃墜事件の捜査を行う国際共同捜査チーム(JIT)が同撃墜に関与した容疑者4名を公表している。容疑者4名の内、ロシア国民は、セルゲイ・ドゥビンスキー(ロシア軍参謀本部情報総局(GRU))、オレグ・プラートフ(ロシア連邦軍参謀本部情報総局(GRU)元特別部隊所属、予備大佐)、イーゴリ・ギルキン(ロシア連邦軍元将校、ロシア連邦保安庁(FSB)元大佐)の3名。

MH17撃墜事件の裁判は、2020年3月9日に始まる。

マレーシア航空機撃墜事件とは、2014年7月17日、アムステルダムからクアラルンプールへ向かっていたマレーシア航空機MH17がウクライナ東部ドンバス地方上空で武装集団により撃墜され、乗客・乗員合計298名全員が死亡した事件をいう。

2016年9月、国際共同捜査チーム(JIT)は、同事件の技術捜査の結果として、同航空機が、親露武装集団支配地域から地対空ミサイルシステム「ブーク」により発射された弾頭「9M38」により撃墜されたことを判明させていた。

同時に、民間調査グループ「ベリングキャット」は、MH17を撃墜した「ブーク」がロシア軍第53対空旅団発のものであることを判明させていた。ベリングキャットは、ソーシャル・メディアとオープンソース情報の独自の分析を通じて、MH17撃墜に関与した20名のロシア軍人を特定させた報告書を発表した。これら軍人の名前が写真付きで示されているこの報告書は、オランダの検察に渡されている。

2018年5月24日には、JITは、MH17を撃墜したロシアのミサイルの破片を公開しつつ、ミサイルがロシアのクルスクを拠点とするロシア軍第53対空ミサイル旅団に属するものであることが判明したと発表した。

写真:Merlijn Doomernik


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