ウクラインシカ・プラウダ通信、シェレメート殺害事件の捜査結果報告に「衝撃を受けている」

ウクラインシカ・プラウダ通信、シェレメート殺害事件の捜査結果報告に「衝撃を受けている」

ウクルインフォルム
12日に治安機関が発表したパウロ・シェレメート記者殺害事件の捜査結果中間報告につき、同記者が所属していたウクラインシカ・プラウダ通信は、「衝撃を受けている」とのコメントを発表した。

ウクラインシカ・プラウダ通信社が、ウェブサイト上に同通信編集部による本件の見解を掲載した

同編集部は、「私たちは、捜査が続いているという事実、同事件が忘れられていないという事実は肯定的に受け止めている。正直に告白すれば、捜査班が発表した犯罪動機の推測に、私たちは衝撃を受けている。現在、発表された情報に慎重に接しているところである」と伝えた。

同通信社の記者たちは、今回容疑者として発表された人物について追加的に知っていることがあれば、情報提供して欲しいと書いている。

同編集部は、捜査班の発表した事実を丁寧に分析していくとしつつ、同時に、「私たちは、本件において、一切の印象操作が行われて欲しくない。私たちは、真実の確立のためにあらゆることを行う」と強調した。

その上で、通信社は、今回の内務省によるシェレメート記者殺害捜査結果中間報告記者会見時に判明しなかったこととして、次の3点を挙げている。

1.誰が発注者か?本件のような犯罪を、ボランティア集団が情勢の不安定化のために単独で行ったという犯罪動機の推測は、多くの疑問を呼び起こす。

2.発注者と実行犯の動機が不明のままである。記者会見時に発表された目的である「ウクライナの政治情勢の不安定化」は、達成されていない。

3.当時、国内情勢不安定化に関心があったのは誰か?何のために困難な時期に軍をサポートしていたボランティアの人々が国内情勢を不安定化する必要があるのか?捜査班は、ボランティア集団がロシアの利益のために活動していた可能性も推測しているのか?

なお、これに先立ち、12日、国家警察が、シェレメート記者殺害事件に関与したと見られる容疑者5名を発表していた。

同記者会見には、ゼレンシキー大統領も出席し、殺害を発注した人物の今後の摘発への期待を表明している。

ウクラインシカ・プラウダ通信の著名な調査報道記者であったパウロ・シェレメート氏は、2016年7月20日、キーウ(キエフ)市内で自動車爆破により殺害されている。


Let’s get started read our news at facebook messenger > > > Click here for subscribe

トピック

ウクルインフォルム

インターネット上の全ての掲載物の引用・使用は検索システムに対してオープンである一方、ukrinform.jpへのハイパーリンクは第一段落より上部にすることを義務付けています。加えて、外国マスメディアの報道の翻訳を引用する場合は、ukrinform.jp及びキャリー元マスメディアのウェブサイトにハイパーリンクを貼り付ける場合のみ可能です。オフライン・メディア、モバイル・アプリ、スマートTVでの引用・使用は、ウクルインフォルムからの書面上の許可を受け取った場合のみ認められます。「宣伝」と「PR」の印のついた記事、また、「発表」のページにある記事は、広告権にもとづいて発表されたものであり、その内容に関する責任は、宣伝主体が負っています。

© 2015-2024 Ukrinform. All rights reserved.

Website design Studio Laconica

詳細検索詳細検索を隠す
期間別:
-