汚職対策局、大統領府の局長を30万ドルの賄賂要求で拘束
ウクルインフォルム
国家汚職対策局(NABU)は、大統領府の局長を、「ナフトガス」社の幹部ポストへの斡旋の見返りに30万米ドルの賄賂を要求した容疑で拘束した。
12日、特別汚職対策検察(SAP)がフェイスブック・アカウントにて発表した。
発表には、「2019年11月12日、NABU捜査官は、SAP検察官による手続き管理の下、大統領府の職員を含む、犯罪グループの参加者を摘発、違法報酬受け取りの容疑で拘束した」と書かれている。
同発表によれば、NABU捜査官は秘匿捜査の際、個人に対して、「ナフトガス・ウクライナ」社の幹部ポストへの任命の斡旋のために、30万米ドルを要求した事実が確認されたとのこと。
発表には、「大統領府の主要局の一つの局長と、共謀者となる、元文化次官(2011年)、及びその他の参加者が、違法報酬の最初のトランシュ15万米ドルを受け取った直後に拘束された」と書かれている。
保安庁(SBU)職員も加わった捜査が継続しているとある。
また、同日、大統領府も、テレグラム・チャンネルにて、局長の一人がNABU職員に拘束されたことを認めている。
大統領府の発表には、「今日、NABU職員が、大統領府の主要局の一つの局長を拘束した」と書かれている。
同人物は、2005年から大統領府の複数のポストで働いていた人物とのこと。
その上で、今回の拘束につき、大統領府は、「大統領にとって、『身内』も『他人』もない。汚職は根絶されねばならない。汚職犯罪者のポストが高ければ高いほど、職権乱用は国家にとって危険となるのだ」とコメントした。
また、複数の報道機関は、今回拘束されたのは、大統領府公開情報アクセス保障局のスヴィトラーナ・コンゼリャ局長だと報じている。