ウクライナ国営防衛企業の従業員、露スパイとしての活動が発覚
ウクルインフォルム
防諜機関職員は、保安庁(SBU)捜査総局と共同で、国営防衛複合体「ウクルオボロンプロム」社傘下企業1社の職員を、ロシア情報機関の諜報員として拘束した。
5日、SBU広報室が発表した。
発表には、「防諜機関職員が保安庁(SBU)捜査総局と共同で、ロシアの軍事諜報のエージェントを拘束した。この人物は、露ヴォロネジへ自らの雇い主に会いに行くところであった」と書かれている。
特殊作戦実行者は、拘束された人物は国営防衛複合体「ウクルオボロンプロム」社傘下企業1社の職員で、ザポリッジャ市在住であり、2014年に一時的被占領地のクリミアにて、金銭面の条件と「ロシアの世界(ルスキー・ミール)」思想への賛同を根拠に、ロシア連邦軍参謀本部情報総局(GRU)の幹部職員に雇われたことを特定したとのこと。
SBU職員は、報酬目的でロシア情報機関のためにウクライナの防衛産業企業の機能や地域の社会政治情勢に関する様々な情報を集めていたのだと説明した。同人物は、集められた情報を電子通信システムや、ロシア、ベラルーシ、被占領下クリミアでの直接面会の際に渡していたのだという。
発表によれば、治安機関はこの人物が国境を越える際に拘束。その際同人物は、諜報に関係する物品を所有していたとのことであり、押収されたもののなかには、ロシア側に求められて集めた情報の入ったマイクロSDカードが見つかったと伝えられた。
また、捜査の一環で、同人物のコンピューターや情報伝達に使われる機器が押収されたとのこと。
同人物には、国家反逆罪の容疑がかけられており、最終判決が出るまでの予防措置として、60日間の逮捕が言い渡されたことが発表されている。