汚職スキャンダル:フラドコウシキー、検事総局と汚職対策局に事実確認を要請
ウクルインフォルム
オレフ・フラドコウシキー国家安全保障国防会議(NSDC)第一副書記は、Bihus.infoの記者がテレビ番組「我々のお金」で伝えた同第一副書記とその息子等の汚職疑惑に関する調査報道の内容を否定しつつ、検事総局と国家汚職対策局(NABU)に対し、事実関係を調べるよう要請した。
26日、フラドコウシキー第一副書記の声明がNSDCのウェブサイトに掲載された。
フラドコウシキー第一副書記は、声明の中で「この手の情報によくあるように、今回の調査報道は、匿名の情報源のみに依拠している。この調査は、一般的な事実と汚いフェイクにもとづく陰謀から成り立っている」とし、全ての疑惑を否定するとしつつ、関連人物の評判を守るために、軍事検察とNABUに対して、調査報道の内容を速やかに調査するよう要請したと説明した。
また、フラドコウシキー第一副書記は、調査が行われている間、自らのNSDC第一副書記等の権限を停止することを要請したとも伝えた。
本件は、2月25日、テレビ番組「我々のお金」にBihus.infoの記者であるレーシャ・イヴァノヴァ氏が、ウクライナの防衛分野における「何億フリヴニャもの資金洗浄を行う長年の汚職スキーム」の存在を伝え、その汚職にオレフ・フラドコウシキーNSDC第一副書記、その息子のイーホル、及び国営防衛企業「ウクルオボロンプロム」社幹部の関与を指摘したことに関係する。
これを受けて、ポロシェンコ大統領は、フラドコウシキーNSDC第一副書記の停職を支持し、治安機関に報道内容を調査するように指示していた。