ロシア軍、ウクライナ中部の使用済み核燃料貯蔵施設の建物を攻撃
国営原子力発電公社「エネルホアトム」がフェイスブック・アカウントで報告した。
ロシア軍の無人機の着弾は2時10分に発生。面積40平方メートルの火災は迅速に抑え込まれ、完全に消火された。職員に負傷者は出ていないとのこと。
ウクライナ軍参謀本部は、フェイスブック・アカウントで、同攻撃につき報告した際に、施設の敷地内で消火された火災現場からロシア軍の無人機「シャヘド」の残骸が発見されたと報告した。

参謀本部は、「2026年6月7日2時10分、キーウ州ブリャキウカ付近にあるエネルホアトムの使用済み核燃料集中貯蔵施設のコンテナ受け入れ用の建物への、敵の自爆型無人機の直接着弾が確認された。チョルノービリ原発までの距離は約15キロメートルである」と報告した。
同施設は、ウクライナの原子力発電所の使用済み核燃料を、長期にわたり安全に貯蔵するためのものだという。
攻撃により建物は一部損傷。約40平方メートルの火災が発生したと報告されている。火災は1時間以内に消火されたとのこと。
また参謀本部は、「消火された火災現場から『シャヘド』型の無人機の残骸が発見された」と伝えた。
同時に現場の放射線量は正常範囲内だと報告されている。
参謀本部は、「今回の新たな核テロ行為は、ウクライナ及び欧州全体の原子力発電施設にとってのリスクを生み出すことを目的とした、ロシアの体系的な政策の継続だ」と訴えた。さらに、「全面侵略の期間中、ロシア軍は巡航ミサイルや自爆型無人機の飛行ルートをウクライナの核施設の真上に繰り返し設定してきた。このような行動は、ウクライナの国境を遠く越えて及ぶおそれのある悪影響を伴う放射線事故の発生という、容認できないリスクを生み出している」と強調した。
その際参謀本部は、2025年のロシア軍により破壊されたチョルノービリ原子力発電所第4号機の防護シェルターへの攻撃や、ロシア軍のザポリッジャ原子力発電所の不法占拠を喚起している。とりわけ、後者につき、参謀本部は、ロシア占領軍が「同発電所の敷地及び施設を軍事基地として使用し続け、そこに人員、兵器、軍事機材、弾薬を配置している。欧州最大の原子力発電所が、事実上ロシアにより核の脅迫手段、自らの軍事行動の隠れみのへと変えられている」と指摘した。