オデーサ沿岸への揚陸作戦が行われる脅威は現在ない=ウクライナ防衛戦力報道官
ヴォロシン報道官がウクルインフォルムにコメントした。
ヴォロシン氏は、「私たちの大統領が述べてきたように、ロシアの軍・政治指導部は、オデーサもウクライナ南部全体も彼らの地政学的利益分野に入っていることを一度たりと隠してはいない。しかしながら、私たちの情報機関の情報によれば、敵が類似のオデーサ近くのどこかの沿岸へと揚陸してオデーサを制圧する作戦を実行するには、非常に真剣な戦力と装備品を集めなければならないということだ。現在私たちはそのようなものは目にしていない」と発言した。
また同氏は、もし敵が陸上経路でオデーサに向かおうとした場合は、まずドニプロ川を渡河して、その後ヘルソン、ミコライウといった町を制圧して、それからようやくオデーサに到着せねばならず、それはかなり広大な距離となると指摘した。
同氏はその際、「ロシア・ウクライナ戦争の前に3万人の人口がいたチャシウ・ヤルのような小さな町を制圧するのに敵がどれだけ苦労しているか、あなた方も見ているだろう。あるいはトレツィクでも良い。であれば、オデーサを制圧するというのは、彼らの単なる大きな夢に過ぎず、それを実行できるだけの力があると語るロシアの情報心理作戦に過ぎない」と発言した。
その他同氏は、オデーサは毎日自爆型無人機や弾道ミサイルの被害を受けているが、しかし防衛は維持され、よく固められており、防衛戦力はあらゆる情勢展開に向けて準備していると伝えた。
同氏はまた、「揚陸に関しては、私たちはその脅威を理解しているし、知っている。そのため、私たち側では、沿岸はその揚陸作戦に対して固められており、そのための一定の防衛帯がある。防衛品、攻撃手段、技術要塞施設だ。そのため、私たちは、それを排除していないということだ。なぜなら、敵はかなり卑怯であり、あらゆる方向から襲撃してくる可能性があるからだ。トランスニストリア地域のロシア軍のいる西からですらだ。私たちはまた、その方面にも特別な注意を払っている」と強調した。
写真:ヴォロシン報道官(フェイスブック)