1か月間の停戦が決まれば、監視問題を迅速に解決せねばならない=ゼレンシキー宇大統領
ゼレンシキー大統領が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「もし1か月の決定が生じたら、つまり、大きな意味で、1か月間激しい戦争がなくなるなら、100%違反が生じるだろうし、それは90%ですらない。しかし、一般的な意味での戦争、現在ある規模での戦争は、確かになくなるだろう。そして、とても迅速に関し問題を解決せねばならなくなることは皆が理解している。1番は停戦だ。2番目の問題が、総じて戦争終結の全体像がどうなるかを見ることだ。その2つの問題が確実に最も重要となる」と発言した。
また同氏は、現在、停戦監視がどのように行われるかについて明確な定義は今のところないと指摘した。
そして同氏は、「私は、いずれにせよ、インテリジェンス、衛星、技術的データ、これら全ては米国、欧州が行っていくと思っている。私は、それについて完全に確信している」と発言した。
同時に同氏は、最も困難な課題は、コンタクトラインを定めることだと指摘した。
その際同氏は、2014年に停戦に関してミンスク諸合意の一環で複数の合意が達成された後、コンタクトラインに沿って緩衝地帯が設けられるはずだったが、数多くの違反があったために、欧州安全保障協力機構(OSCE)を含め、誰もそこで停戦の完全なコントロールを行うことができなかったと喚起した。
その上で同氏は、「それは非常に複雑な問題だ。(中略)ただし、戦争の技術から、監視の観点には変化が起きている。私は、基本的に無人機によって技術的に全てを監視することは可能だと考えている。無人機、投下型兵器、誘導航空爆弾、航空機、ヘリコプター、ミサイル攻撃の使用、これらは確実にコントロールされるだろう。そして、私はまずこれらの使用が減ることになると確信している。誰もわざわざ確認されるために違反することはしないだろう。ただし、銃器や、茂みや森林に隠された砲兵・迫撃砲などの一部の兵器については、監視がより困難になるだろう」と指摘した。